【タイ】首相府は11月7日、主要農産物の価格が前年同期比で大幅に上昇しており、農家世帯の所得改善につながっているとの見方を示した。一方で、エネルギー価格や生活費の高騰が続いていることも認め、政府が所得増加策と家計負担軽減策を並行して進めていると強調した。
「農産物価格の上昇だけでは生活費負担を十分に補えない」との批判があるとしながらも、「経済状況は支出面だけでなく所得面も含めて判断すべき」であり、「一部の数字だけで全体像は評価できない」とした。10月のキャッサバ価格は1キログラム当たり3.85バーツで、前年同月の2.13バーツから81%上昇した。天然ゴムRSS3は1キログラム当たり82.14バーツと、前年の53.41バーツから54%上昇した。
水分含有率15%のうるち米(籾)は1トン当たり9073バーツで、前年の6471バーツから40%上昇。水分含有率15%のジャスミン米は1トン当たり1万7853バーツとなり、前年の1万5931バーツから12%上昇した。
水分含有率14.5%の飼料用トウモロコシは1キログラム当たり9.36バーツで前年比6%上昇。アブラヤシ果房は1キログラム当たり8.02バーツで前年の7.27バーツから10%上昇した。
首相府は、「農産物価格の上昇だけですべての国民の生活費負担を相殺できるとは考えておらず、所得増加策と支出削減策を並行して実施している」とし、「その一環として、家庭向けの電力使用量のうち最初の200ユニットについて、電気料金を1ユニット当たり3バーツに引き下げる措置を進めている」と説明した。「家庭向け太陽光発電プロジェクト」を通じ、自家発電による電気料金の削減と余剰電力の売電を可能にし、家庭が電力の消費者だけでなく生産者としても収入を得られる仕組みも整備している。
また、E20およびB20燃料に対する物品税の引き下げにより、通常燃料との価格差を1リットル当たり10バーツに拡大するなど、バイオ燃料の利用促進を図っている。これによって燃料費負担の軽減に加え、将来的な石油輸入の削減も期待されるとした。
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