【タイ】タイ主要4空港で2027年初め、乗り継ぎ時間が6〜8時間程度ある国際線利用者を対象に、空港外で観光を楽しめる無料の短時間ツアーを試験的に導入する。航空ハブ機能と観光産業の連携強化を図り、将来的な再訪需要の掘り起こしにつなげる狙い。
対象となるのはスワンナプーム空港、ドンムアン空港、プーケット空港、クラビー空港。旅行者は乗り継ぎ便までの待機時間を利用して空港周辺の都市や観光地を訪れ、その後空港に戻って次の便に搭乗する。ツアーは文化・歴史、グルメ、健康・ウェルネスを主なテーマとする。
ピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸相は、「政府の掲げる航空貨物・旅客乗り継ぎのハブ化政策を後押しするもの」と説明。運輸省空港局、タイ政府観光庁(TAT)、タイ国際航空(THAI)、タイ航空協会、スワンナプーム・エアポートホテル、カセサート大学工学部の6機関が覚書を締結したと明らかにした。航空貨物の輸送量は国内総貨物量の1%未満にとどまるものの、輸出額では3分の1を占めるとし、タイを物流・旅客中継拠点に発展させる取り組みを進める考えを示した。
今後は観光スポーツ省とTATが、乗り継ぎ時間内で利用できる観光商品を具体化する。短時間でもタイの観光地やホスピタリティーを体験してもらうことで、将来的に長期滞在の旅行先としてタイを再訪するきっかけになるとの期待を示した。
ターパニー・キアットパイブーンTAT総裁によると、スワンナプーム空港の年間乗り継ぎ客数は130万人。TATはその10%にあたる利用者の参加を目標としており、当初は無料ツアーを誘因策として提供する。
コースは利用者の関心に応じて複数を用意。文化・歴史コースでは「王宮」や「ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」、空港近くのサムット・プラーカーン県の観光施設「ムアンボーラーン」などを訪問する。グルメコースではタイ料理や屋台文化を紹介し、健康・ウェルネスコースではスパやタイ式マッサージなどを体験できる内容を検討している。

























