違法成分入り減量サプリで女性死亡 タイ政府が関係機関に一斉調査を指示

【タイ】違法な減量サプリメントを摂取した後に死亡したタイ人女性(25)の事案を受け、スパマート・イサラパクディ首相府相が関係機関に対し、販売実態の解明と違法商品の排除を指示した。消費者保護局(OCPB)、食品医薬品局(FDA)、タイ電子取引開発庁(ETDA)、警察などが共同で販売者の特定を急いでいる。

 タイ人女性はバンコク都内のコーヒーチェーン「アマゾン」に勤務し、ネットで購入した減量サプリを摂取後、6月20日に急死したと報じられている。司法解剖で、摂取したサプリから食品への使用が禁止されている有害成分シブトラミンが検出された。首相府は、同様の減量サプリが一部オンラインで依然販売されていることを問題視し、政府が販売者の追跡とネットワークの摘発を急いでいる。

 ただ、販売者の登録情報が実際の人物や所在地と一致しないケースが多く、配送拠点も登録情報と異なるなど、追跡は困難だという。関係機関は決済情報や配送履歴などのデータを照合し、販売者と製造元の特定を進めている。

 スパマート首相府相は、「オンライン販売は通信販売事業に該当し、事業者はOCPBへの登録が義務付けられている」と指摘。無登録での販売は違法であり、「直販・通信販売法および製造物責任法に基づいて販売者の処分と被害者救済を行うことができる」とした。

 政府は国民に対し、減量サプリや健康食品を購入する際は、食品登録番号、販売者情報、所在地を必ず確認し、過剰な効能をうたう商品や即効性を強調する商品を避けるよう呼びかけている。購入時は領収書、決済記録、販売者とのやり取り、商品写真などの証拠を保管し、被害を受けたり不審な商品を発見したりした場合は、OCPBのホットライン「1166」、アプリや公式サイトの「OCPB Connect」、またはFDAホットライン「1556」に通報するよう求めている。

スパマート首相府相 写真:タイ首相府

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