【タイ】タイ政府は3月16日、中東情勢の緊張や原油価格の変動を口実としたオンライン詐欺が広がっているとし、国民に注意を呼びかけた。デジタル経済社会省傘下のネット詐欺対策センター(AOC)が、無料の給油クーポンやエネルギー危機下の割引を装い、偽リンクをクリックさせて銀行口座から資金を盗み取る手口を確認した。
詐欺は主にSMSや偽広告を通して行われ、実在するガソリンスタンドや有名ブランドを装っているとされる。「給油500バーツ分無料」「本日限定の特別クーポン」などと関心をあおり、確認する暇を与えずにリンクを開かせる手口だという。
リンク先はガソリンスタンドの経営母体そっくりの偽サイトで、利用者に身分証番号、銀行カード情報、セキュリティコードなどの入力を求めてくる。入力された情報は直ちに悪用され、銀行口座への不正アクセスや送金が行われ、数分以内に預金が引き出されるケースが相次いでいる。
タイ首相府によると、会社員(34)が有名ガソリンスタンドの記念キャンペーンを装ったSMSを受信し、給油500バーツ分のクーポンをうたうリンクを開いて情報を入力したところ、10分足らずで8万バーツ(40万円)が口座から引き出された。SNS上の偽広告を信じたオンライン販売業者が、300バーツ分の給油クーポンを装った詐欺で5万バーツ超を失ったケースも報告されたという。
ラリダー・プルートウィワタナー政府副報道官は、出所不明のSMSや広告のリンクを安易に開かず、カード番号、パスワード、セキュリティコードなどを不審なサイトに入力しないよう呼びかけた。キャンペーン情報は必ず企業の公式ゴームページで確認するよう求めている。
被害に遭った場合は、AOCホットライン「1441」で口座の利用停止などの支援を受けられる。虚偽情報やオンライン犯罪の通報は24時間対応の政府ホットライン「1111」で受け付けている。
























