【タイ】バンコク都庁(BMA)は3月10日、外食・カフェチェーン「ザ・コーヒークラブ(The Coffee Club)」と連携し、都立職業訓練校のバリスタ、調理、サービス分野の教育内容を高度化させる取り組みを開始した。バンコクの労働需要に対応し、学生の就業機会を広げるとともに、高齢者の再就職も後押しする。
チャチャート・シッティパン都知事は開会式で、「都市は雇用の場であり、仕事がなければ都市の意味はない。現金給付といった政策は一時的な効果で終わるが、知識と技能は一生の財産になる」と述べた。バリスタや接客といった対人サービスは、人工知能(AI)では代替できない分野とも強調。「世界有数の観光都市であるバンコクで飲食・カフェ産業の需要は今後も拡大する」との見通しを示した。
今回の連携により、都立職業訓練校10校で学ぶ学生は、実店舗で即戦力として働ける水準の教育を受けることができるようになる。都知事は学生らに、「現場に入ってすぐに働ける人材として、都の訓練校の信頼を高めてほしい」と呼びかけた。また、高齢者の雇用も含まれている点も評価し、社会参加と収入機会の両立につながると述べた。
ザ・コーヒークラブを運営するマイナー・フード・グループは、都庁との協力が短期間で実現したことを評価し、学生らがすでにバリスタや厨房業務として店舗で働いていると紹介した。100時間以上の訓練を受けた学生であれば即戦力となり、通常2~3カ月かかる社内研修がほとんど不要だとした。若者に加えて定年後の人材も積極的に受け入れており、今回は100人以上の採用枠を設けたという。
会場でドリップに挑戦するチャチャート都知事 写真:バンコク都庁(BMA)


























