タイ政府が異常死した動物の解体・生食に警鐘 狂犬病感染で死亡例も確認

【タイ】タイ政府は、狂犬病に感染した動物の解体や生肉の摂取による感染リスクが高まっているとし、国民に注意を呼びかけている。感染して発症した場合、致死率は100%に達するという。

 アイヤリン・パンリット政府副報道官は2月23日、国内で狂犬病に感染した動物が確認されており、特に東部、東北部、南部で発生が目立つと明らかにした。保健省疾病管理局の監視データによると、2026年1月1日から2月20日までに、全国77県から採取された532検体のうち50検体で狂犬病ウイルスが検出され、犬での確認が最も多かった。この間、東部ラヨーン県では人の死亡例が1件報告されている。

 感染は前年に流行した地域とその周辺で引き続き確認されており、感染動物が家庭で飼育されている家畜やペットに広がる可能性があるという。特に、原因不明で死亡した牛や水牛を解体したり、生で食べたりすると、狂犬病に感染する危険性が高まる。過去には、病気や異常死した動物の肉を食べたことが原因で感染した事例も確認されている。

 政府は、飼育している動物に元気がない、攻撃的になる、よだれが多い、ふらつくなどの異常が見られる、原因不明で死亡したなどの場合、直ちに地域の畜産当局や保健当局に連絡するよう求めている。動物にかまれたり引っかかれたりした場合は、ただちに流水と石けんで15分以上洗浄して消毒したうえで、動物の生死を待たず速やかに医療機関を受診し、予防接種を受ける必要があるとしている。

 また、犬や猫を飼っている家庭には、生後2~4カ月で初回の狂犬病ワクチンを接種し、その後は毎年定期的に接種すること、外出時は放し飼いにせずリードを付けることを呼びかけた。野良犬や飼い主不明の動物には近づかない、食事中の犬に手を出さないなど、かまれないための基本的な注意も改めて強調している。

 不明な点は、最寄りの医療機関や疾病管理局の相談窓口、畜産局の24時間ホットラインで受け付けており、疑わしい症状の動物を見つけた場合は速やかな通報を呼び掛けている。

畜産局:063-225-6888(24時間)

アイヤリン副報道官 写真:タイ首相府

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