タイM6高速道路の運営契約を一部修正 開業前の補償支払いを可能に

【タイ】タイ政府は2026年2月17日の閣議で、M6高速道路の運営・維持管理(O&M)契約の一部修正を承認した。民間事業者に対し、開業前に限って一部の補償金を支払えるようにするもので、運輸省の提案に基づく。

 M6は中部アユッタヤー(アユタヤ)県バーンパイン郡からナコーン・ラーチャシーマー県ナコーン・ラーチャシーマー市までの全196キロ。公共・民間連携(PPP)方式の「グロスコスト型」で整備されており、土木工事は国が担当、システム整備や運営・保守は民間が担う。契約期間は開業日から最大30年間とされる。

 今回の建設では、土木工事の一部区間で設計変更や工期延長が必要となり、民間事業者への施工エリアの引き渡しが当初計画より25か月遅れた。これにより、契約の上で開業後にしか支払えない補償金の支払いが滞り、民間側の資金繰りに影響が生じる可能性があるとされた。

 そのため、運輸省は契約の修正を提案。すでに完了したシステム関連工事などに限り、開業前でも一部補償金を支払えるよう条件を追加する。支払い額は民間側の当初提案の範囲内にとどめ、全体の補償総額には影響しない。

 2025年1月10日時点で完了している工事に対する支払い額は1億2855万バーツと算定されており、通行料収入を原資とする基金から支払われる。基金の財政状況に大きな影響はないとされる。契約修正は損害賠償の追加ではなく、補償金の支払い時期を調整するもので、民間事業者も追加請求は行わない方針。契約期間30年も変更されない。

 M6は先の年末年始に試験的な開放が実現したが、正式な開通日は公表されていない。

タイ東北部方面へのM6高速道路、年末年始に無料開放 工事前倒しで12月26日から試験供用

M6高速道路 写真:タイ首相府

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