タイ副首相、ダボス会議で世銀やIT企業と会談、投資とデジタル連携を強化

【タイ・スイス】エークニティ・ニティタンプラパート副首相兼財務相は、スイス・ダボスで1月19日(現地時間)に開幕した世界経済フォーラム(WEF)年次総会に出席し、初日の行程として「チーム・タイランド」と民間企業幹部を率い、世界銀行や世界的なIT大手の経営陣と相次いで会談した。世界経済の見通しやタイ経済の発展に向けた協力を確認すると共に、今年10月に予定される国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会のタイ開催に向けた準備状況を説明し、投資拠点としてのタイの存在感を国際舞台でアピールした。

 タイ首相府によると、エークニティ副首相はアジャイ・バンガ世銀総裁と会談し、世界経済の動向やタイ経済の持続的成長、低炭素社会の構築、質の高い雇用創出に向けた協力について意見を交わした。WEFのミレク・ドゥセク専務理事や、スタートアップ支援プログラム「アップリンク」を統括するジョン・ダットン責任者とも会い、イノベーション・ネットワークの強化や若手起業家の国際的な投資機会創出、持続可能性やESG分野での連携について協議した。

 デジタル経済や人工知能(AI)分野での協力拡大を目的に、世界的なIT企業の幹部とも会談。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)とは、今後15年間で総額1500億バーツ(7500億円相当)超を投じる長期投資計画や、データセンター事業への投資促進、政府の「クラウド・ファースト」政策への参画について意見を交換し、データセンター分野の専門技術者育成を目指すタイの教育機関との連携強化を要請した。マイクロソフトとは、クラウドやAI分野での投資、官民連携、人材育成、行政分野でのクラウド活用による効率化について協議した。

 動画共有アプリのTikTokとは、総額2700億バーツ規模の長期投資計画や、中小企業のデジタル活用支援、オンライン安全に関する啓発活動を確認し、将来的な地域コンテンツ拠点化の可能性について話し合った。インドのIT大手HCLテクノロジーズとは、クラウドやAIを活用した行政・農業・製造業の高度化や、次世代産業に対応した人材育成での協力を検討した。

ダボス会議でのエークニティ副首相とナリット・タートサティーラサック投資委員会事務局長
写真:タイ首相府

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