タイ警察、薬物事件で容疑者9万人を摘発 大量の違法薬物と資産を押収

【タイ】タイ警察は1月19日、薬物犯罪組織の摘発状況について発表し、2025年10月1日から2026年1月18日までの間に、全国で約8万9000件の重要事件を摘発し、容疑者8万8421人を逮捕したと明らかにした。押収した違法薬物は、覚醒剤(ヤーバー)3億3000万錠、アイス(結晶状メタンフェタミン)1100キロ、ケタミン1960キロ、ヘロイン269キロ、エクスタシー(MDMA、幻覚剤)20万8000錠に上る。資産押収は総額33億9600万バーツに達した。

 バンコク北部の麻薬取締本部で記者会見が行われ、アヌティン・チャーンウィーラクーン首相兼内相が出席し、ルッタポン・ナオワラット法相、キティラット・パンペット警察長官らが出席した。アヌティン首相は、国際的な麻薬組織の摘発、外国人首謀者の逮捕、地方を拠点とする密輸グループの検挙などの主要事件の成果について報告を受け、押収物の確認や、カーペットや機器内部に薬物を隠す手口の実演も視察した。

 アヌティン首相は、警察を中心に軍、法務省、内務省などの関係機関が連携し、違法薬物の製造・流通に対して差別なく厳正に対処する方針を堅持すると説明。職務を公正に遂行する捜査員に対しては、政策、人員、資源で全面的に支援し、安全確保や処遇にも配慮すると述べた。

 2026年度予算の緊急・必要経費から8億4600万バーツを国家警察に配分し、車両を透過・反射方式で検査できるX線検査車3台を導入する計画を承認したことも明らかにした。危険や過酷さを顧みず任務に当たる捜査員の献身に謝意を示し、政府として薬物犯罪を含むあらゆる違法行為の取り締まりを今後も全力で支援していく姿勢を改めて示した。

写真:タイ首相府

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