タイ労働省が就職フェア開催、50万件超の求人用意

【タイ】タイ労働省は2026年1月16~18日、国内最大規模の就職フェア「JOB EXPO THAILAND 2026」を開く。国内外合わせて50万件を超える求人を用意し、就職支援を一体的に提供する。

 同フェアでは、国内外の求人企業が実際の採用を目的に、求職者との直接面談の場を設ける。会場ほかオンラインでの応募も可能とする。高齢者や障害者向けの求人、自営業支援としてのフランチャイズ事業や在宅ワークの紹介など、多様な雇用促進策が盛り込まれているという。

 また、職業理解、技能向上、職業訓練に関する企画、ワークショップなども実施し、来場者が就職機会と情報の双方を得られる場になるとしている。ほか、ファッション、飲食、芸術、エンターテインメント関連の催しも同時に展開する。

 トリーヌット・ティエントーン労相は、タイの労働人口は4000万人を超える一方、失業者や技能・能力と合わない仕事に就く人がなお多いと説明。世界経済の動き、技術革新、新たな産業構造への移行を背景に、企業は専門技能を持つ人材を求めているが、適切な職種・職場を得られない労働者がおり、需給のミスマッチが常に課題になっているとした。

 労働省は同フェアを通じ、人・仕事・技能を結び付ける役割を強め、あらゆる層が能力に見合う仕事に幅広くアクセスできる機会を創出。官民連携で失業者の減少と雇用機会の拡大を図り、経済の基盤強化につなげる。

 タイ首相府によると、同フェアには大手28社を含む事業者およそ100社が出展し、50万件超の国内外の求人を用意。学生向けには報酬付きインターンシップや履歴書作成支援を、社会人向けには正社員、パート、副業の求人を案内するほか、著名フランチャイズの事業者による相談対応、障害者の能力に応じた職種紹介を行うと説明している。

 開催場所はバンコク都心部のクイーンシリキット・ナショナル・コンベンションセンターで、毎日午前10時から午後7時まで。

写真:タイ首相府

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