【タイ】タイ警察消費者保護課(PCPB)は11月22日、東部チョンブリー県バーンラムン郡で他人名義のカードを使い現金を引き出していた「出し子」を現行犯で逮捕し、詐欺集団拠点を摘発して現金202万バーツ超を押収したと発表した。薬物使用が確認された逮捕者もいた。
ブランド品の売買を装ったオンライン詐欺事件の捜査の過程で、今回の逮捕に至った詐欺集団の存在が明らかとなった。容疑者らは他人のキャッシュカードを使い、バーンラムン郡内のATMで繰り返し現金を引き出していた。
警察はスーパー前のATMで現金5万1千バーツを引き出していた女(23)を逮捕。車の中で待っていた男(23)も取り押さえ、他人名義のカードと現金13万2400バーツを押収した。2人は「1日500〜1500バーツで雇われ、指示されたとおりに現金を引き出し、仲間に渡していた」と供述した。
警察は供述に沿って捜査を進め、同県シーラーチャー(シラチャー)郡の住宅に踏み込み、そこにいた男(28)を逮捕した。「雇い主からカードや情報を受け取り、出し子に指示していた。引出額の1割を受け取っていた」と認めている。室内の金庫には現金180万2000バーツが隠されていた。
室内にはさらに別の男(38)が潜んでおり、薬物使用が確認された。今回の一連の逮捕で、現金202万5400バーツ、携帯電話21台、銀行通帳11冊、カード類37枚、紙幣計数機1台、金の指輪3個、乗用車2台、薬物25錠ほかが押収された。警察は引き続き、背後の組織の追跡を続けている。
写真:POLICE News Varieties























