「第5タイ・ラオス友好橋」12月開通、タイ側は東北部ブンカーン県

【タイ】ピパット・ラチャキットプラカン副首相兼運輸相が、タイ東北部ブンカーン県とラオス・ボーリカムサイ県を結ぶ「第5タイ・ラオス友好橋」が12月に開通すると発表した。両国の交通協力における新たな節目になるとした。

 ピパット副首相はアヌティン・チャーンウィーラクーン首相のラオス公式訪問に同行、その後に明らかにした。「両国はこれまで、メコン川流域の地域社会の生活向上や経済機会の創出を目的に、複数の交通インフラ整備を進めてきた」と説明した。

 第5友好橋は両国が共同で進める主要事業の一つ。輸送時間の短縮や物流コストの削減が見込まれ、タイ、ラオス、ベトナムを結ぶ交通の利便性が高まるほか、タイ東北部における観光振興や国境貿易の拡大にもつながると期待されている。

 ほか、ブンカーン県隣のノーンカーイ県にかかる「第1タイ・ラオス友好橋」の補強工事も計画されており、橋の耐荷重を高めて安全性を向上させる。第1友好橋付近では新たな鉄道橋の建設も検討されており、設計や環境影響評価の段階にあるという。着工は2027年、完成は2030年を見込んでおり、中国・ラオス・タイを結ぶ高速鉄道網の一部となる予定。

 さらに、ラオス・ビエンチャンでおよそ10キロの鉄道路線整備が計画されているという。ラオス国内鉄道の「空白区間」を埋める事業として、ラオス政府が調査を進めているもよう。

タイ首相、就任後初の外遊でラオス訪問 国交樹立75周年で

写真:The Laotian Timesフェイスブックより

関連記事

ページ上部へ戻る