【タイ】ペートーンターン・チナワット首相は5月29日、タイ警察が4月1日に開始した麻薬撲滅作戦「Seal-Stop-Safe」の成果を発表した。主要密売組織31組織の34人を逮捕し、メタンフェタミン2993万錠、ヘロイン126キロ、アイスおよびケタミン4443キロをそれぞれ押収。末端価格は19億バーツ(84億円)相当に上るとした。
作戦名の由来は、Seal=「流入防止」、Stop=「蔓延阻止」、Safe=「地域安全確保」。作戦開始からの2カ月間で、
・北部国境:10件摘発、17人逮捕、メタンフェタミン2993万錠、ヘロイン70キロ、アイスおよびケタミン2476キロ押収
・東北部国境:2件摘発、8人逮捕、アイス697キロ押収
・南部:密輸4件摘発、9人逮捕、アイス1132キロ押収
・スワンナプーム空港:空港当局(AITF)との連携で豪州、台湾、日本、韓国、ギニアへの密輸15件摘発、アイス138キロ、ヘロイン56キロ押収
した。
ペートーンターン首相は昨年の首相就任以降、タイの麻薬問題は「国家的重要課題」とし、徹底的な摘発と早期の撲滅を指示している。