【タイ】バンコク都内ラマ6世通り沿いの名門ラーマーティボディー(ラマティボディ)病院で3月11日午後7時20分頃、火事が発生して病理室などが焼けた。患者や職員は避難して全員無事だった。
消防やレスキュー隊は通報を受けてただちに出動、消火活動を始めて数分後に火を消し止めたが、院内の患者や職員の避難に1時間以上を費やした。新生児の避難が終了したのが8時20分で、最終的に全員の安全が確認されたのは8時40分だった。
火は9階建て本館(第1ビル)2階の病理室もしくはスタッフカウンターで発生したもよう。防犯カメラの映像に火花が散るところが映されており、電気系統のショートが鯨飲とみられる。5階以上は小児科を含む病棟で、2階からの煙が上ってきて、患者の迅速な避難を妨げたという。新生児は6階にいたという。また、3階の手術室から職員数人が出られなくなり、レスキュー隊員によって救出された。
病院は火事発生後ただちに、48時間の診療停止を発表した。外来受付や手術などを見合わせ、入院患者を移動させる。13日まで休診となる見込みだが、救急、献血、医療記録などは継続される。
ラマティボディ病院は、タイで最高峰の医学を誇るマヒドン大学の附属。タイ赤十字チュラーロンコーン(チュラロンコン)病院、タイ王室関係者がよく利用するシリラート病院と共に、3大国立病院として知られる。
写真:Fire & Rescue Thailand