【タイ】バンコク都プラナコーン区の寺院、ワット・ボウォーンニウェート近くで1月7日夕方、カンボジアのリム・キムヤ元国会議員(74)が通りがかったバイクの男に銃で撃たれ、その場で死亡した。8日には刑事裁判所から逮捕状が発行され、タイ警察が容疑者の行方を追っている。
リム・キムヤ氏は、カンボジアとフランスの国籍を持つ、2017年に解党したカンボジア救国党に所属していた元国会議員。7日昼に妻と息子の3人でタイに入国、バンコク都内をバスで移動し下りたところで、3発の弾を受けて倒れた。通報によって駆けつけた警官から救命処置を受けたが、現場で死亡が確認された。タイに入国して数時間後の出来事だった。
容疑者について、タイの各メディアはバイクタクシーのドライバー(41)と報道、タイ警察ホームページには元海軍軍曹と記載されている。8日時点で、すでカンボジアに逃走したという情報もある。カンボジアの政治抗争と見られているが、タイ警察はリム・キムヤ氏が政治的に重要な役割を演じていなかったとし、慎重に捜査するとしている。