【タイ】バンコク都議会(BMC)は11月22日、BTS(バンコク高架鉄道)を運営するバンコク大量輸送システム社(BTSC)への債務一部返済のため、145億4000万バーツの予算を承認した。チャチャート・シッティパン都知事が、2025年度追加予算に関する予算案を提出していた。バンコク都庁の財政調整基金から拠出される見込み。
バンコク都庁がBTSCに対する負債として抱えていたのは、同庁が所有するBTSライトグリーンライン(スクムビット線)の延長区間の運行委託料など。ライトグリーンラインおよびダークグリーンライン(シーロム線)の中心部分はBTSCが運営しているが、南側延伸区間のベーリン駅(E14)〜ケーハ駅(E23)および北側延伸区間のモーチット駅(N8)〜クーコット駅(N24)は、同庁がBTSCに運行システムの設置と運行を委託していた。
南北延伸区間は開通からバンコク都庁による無料運行が続き、BTSCに対する運行委託料など約500億バーツが未払いとなったままで、裁判沙汰に発展していた。同延伸区間での運賃徴収は2024年1月2日に始まったばかり。
BTSCは、ノーザン・バンコク・モノレール、イースタン・バンコク・モノレールと共に、BTSグループホールディングス(BTSグループ)傘下にある。