バンコクで路上寸借詐欺急増 在タイ日本大使館が注意喚起

【タイ】在タイ日本大使館によると、7月以降、バンコクのスクムビット地区(プロムポン、トンロー、エカマイ)付近で、台湾、香港などからの旅行者や出張者を名乗る女性(または女装した男性)が日本人男性に英語や片言の日本語で声をかけて金をだまし取る寸借詐欺が急増している。

 手口は「●●からバンコクへの移動中、財布や旅券をなくして困っている」、「旅券の再発行代やホテル代などを含め、●万バーツ貸して欲しい」、「自分の銀行口座から返金するので口座番号を教えて欲しい」などと声をかけ、現金をATMで引き出させたり、自身の口座へ振り込ませるなどして、金をだまし取るというもの。犯人は被害者を信用させるために、自身は医療関係(レントゲン技師)の仕事に就いているとした上で、LINEなどの連絡先を交換する、自身の通帳や口座残高を見せるなどするほか、現金を得た後も、「進行中のプロジェクトに要する費用でさらに現金が必要」などと繰り返し送金を要求してくることもある。

 こうした手口の詐欺はタイで数十年前から存在する。大使館や旅行ガイドブックなどが繰り返し注意を呼びかけているが、被害が後を絶たない。

 

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