31)大地に広く咲く黄色い花「サンヘンプ」 

和名:サンヘンプ
英名:Sunn hemp
泰名:ปอเทือง(ポー・トゥアン)

 タイ各地で栽培され、乾燥した土地が広がる東北部(イーサーン)でも一面に黄色い花を咲かせる「サンヘンプ」。中部平原から北部、東北部にかけて広く植えられ、農村部では雨期明けから乾期初めにかけて、畑や休耕田を鮮やかに彩る光景が見られる。

 サンヘンプはマメ科の植物で、タイでは古くから緑肥作物として利用されてきたという。生育が早く、根に窒素を固定する性質があるため、稲作後の田畑に植えられ、開花後は土にすき込んで土壌改良に役立てられている。近年は、その鮮やかな黄色い花を生かし、観光や景観向上を目的に公園や公共用地に植栽される例も増えている。

 主に農業利用が目的で、花や葉は食用とされることは少ないが、タイでは一部地域で若い葉を家畜の飼料として利用する例もある。現在では、農業と景観の両面から注目される植物として、各地で親しまれている。

東北部のコーンケーン県で夕方に通りがかったサンヘンプの栽培地。

黄色も緑も明るくて全体的に色鮮やか。

食用としての利用は少ないらしい。

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