【タイ】ピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸相は9月24日、ファーウェイ・テクノロジーズ(タイランド)のデビッド・リー最高経営責任者(CEO)らと会談し、デジタル技術の活用によるタイの交通・物流システムの高度化について協議した。道路交通政策企画庁(OTP)および鉄道局に対し、ファーウェイや関係機関と共同で実現可能性調査を進め、試験事業の検討を行うよう指示した。
運輸省は道路、鉄道、水運、航空のインフラ整備を進めてきたが、今後は民間企業が持つ技術や知見を取り入れ、交通システムの安全性向上や移動・輸送時間の短縮、行政サービスの向上につなげていく。検討課題の一つは鉄道と港湾を結ぶ物流の効率化で、鉄道輸送と港湾荷役の間でコンテナや貨物の移動をデータとデジタル技術で連携させ、待機時間や不要な手続きを削減し、物流インフラの利用効率向上を目指す。
空港における旅客・貨物管理の効率化も図る。AIやデータ分析を活用して旅客の流れを最適化し、手続き上の混雑を緩和する。貨物エリアでは車両や貨物の管理を効率化し、待機時間の短縮や業務効率の向上を目指す。
会議ではまた、道路、鉄道、水運、航空の各分野の情報を統合する「統合交通指令センター」構想についても意見交換した。各機関が保有するデータを相互に連携させることで、非常時や大型連休など移動需要が集中する際の意思決定を支援する体制の構築を目指す。
鉄道分野では、次世代鉄道通信システム「FRMCS(Future Railway Mobile Communication System)」に関する技術動向や、5G技術の交通システムへの活用についても協議。運輸省は、既存システムとの適合性や安全性、投資効果などを踏まえて採用の是非を検討する。
運輸省とファーウェイはこのほか、情報通信技術(ICT)分野の協力枠組みの策定を進めている。人材育成、デジタルインフラ整備、交通分野でのデジタル技術活用、データ統合と行政効率化、研究開発・イノベーション促進の5分野を対象とし、具体的な事業内容については今後共同で検討を進める。



























