【タイ・米国】チャイチャノック・チッチョープ・デジタル経済社会相は9月22日(現地時間)、米ニューヨークで国連総会に合わせて開催されたマイクロソフト主催のAI安全対策に関する討論会に参加した。AIが中小企業の成長や行政サービスの高度化、新たな機会の創出に寄与する一方、生成画像、ディープフェイク動画、音声複製技術の発展によって真偽の判別が難しくなり、詐欺、なりすまし、児童や脆弱層への被害拡大につながる恐れがあるとの認識を示した。
被害発生後の対応ではなく、政府、IT企業、通信事業者、金融機関、研究機関などが連携してリスクを事前に把握し、防止する体制の構築が重要だと強調。AIを開発段階から安全性に配慮して設計する「Safety-by-Design」を支持し、国民にはデジタルリテラシーを高め、情報の真偽を確認する習慣を身につけるよう訴えた。
同相はマイクロソフト幹部とも会談し、AI分野での協力強化について協議。両者は、AI教育と「TH-AI Passport」構想の推進、国民のAI活用促進、サイバー犯罪対策強化、データセンターやAI基盤の整備、人材育成、AIのタイ語やタイ文化への対応能力向上、行政業務の効率化と透明性向上の6分野で連携を進める方針を確認した。
サイバー犯罪対策では、マイクロソフトのデジタル犯罪対策部門(DCU)との連携を通じて、犯罪組織や不正インフラに関する情報共有を強化する。両者はまた、タイの言語や文化を理解するAIや大規模言語モデル(LLM)の開発促進でも一致した。チャイチャノック氏は、AI投資の呼び込みにとどまらず、技術移転、人材育成、基盤整備を通じ、AIの恩恵を国民全体に広げることが重要だと述べた。
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