2つの彗星が4月に接近、タイでも肉眼で観測の可能性

【タイ】タイ国立天文学研究所(NARIT)は、4月にタイ国内で2つの彗星を肉眼で観測できる可能性があると発表した。「C/2026 A1(MAPS)」と「C/2025 R3(PanSTARRS)」で、いずれも4月に明るさのピークを迎える。

 C/2026 A1(MAPS)は、太陽に極めて接近する「クレウツ群」に属する彗星で、4月4日に太陽に最接近し、6日には地球から1億4370万キロの距離まで近づく。最大光度はマイナス4等級と予測され、2024年に話題となった紫金山・アトラス彗星と同程度の明るさになる可能性がある。

 ただ、太陽に近づく際の強烈な放射に耐えられるかは不透明で、崩壊すれば観測できない。無事に通過すれば4日以降の夕方、西の空で目を引く天体となり得る。特に6日は地球に最も近づき、太陽からの見かけの距離も広がるため、観測条件が良いとされる。

 C/2025 R3(PanSTARRS)は、太陽系外縁のオールトの雲に由来するとみられ、4月19日に太陽へ最接近、26日には地球から7320万キロまで近づく。最大光度は4等級前後と見込まれ、街明かりの少ない場所であれば肉眼で確認できる可能性がある。2025年のレモン彗星と同程度の明るさになると予想されている。

 観測に適した時期は18日から23日の未明で、東の空が狙い目。19日は太陽に最も近づくものの、空では十分な角度を保つため観測しやすい。ただ、地球最接近時は太陽と同時に昇降するため見えず、28日以降に再び夕方の西の空で観測の機会が訪れる可能性がある。

 NARITは、天候や彗星の状態によって見え方が変わるとし、最新情報を確認しながら観測に臨むよう呼びかけている。

画像:タイ国立天文学研究所(NARIT)

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