2歳児が食べたゼリーに大麻成分、タイ警察が製造拠点を摘発

【タイ】タイ警察消費者保護課は8月8日、バンコク都内の大麻入り菓子の製造拠点を摘発し、タイ人の男(22)を逮捕したと発表した。建物内のトイレまでもが大麻調合の実験室と化していたという。

 騒ぎの発端は、2歳児が食べたゼリー。口にして間もなく、意識がもうろうとして目を閉じたままの状態に陥ったという。親が急いで病院に連れて行ったところ、大麻服用による急性中毒および副鼻腔炎と診断された。

 通報を受けた警察が、ゼリーを販売していた店から流通経路を遡ってクローンサームワー区内の製造拠点を突き止め、捜査令状の発行を待って保健省タイ式医療・代替医療開発局の協力を得て建物を捜査。大量の大麻入り菓子を発見した。3階建ての建物全体が大麻の違法栽培と菓子製造に使われ、各階のトイレまでもが大麻調合の実験室と利用されており、衛生状態は劣悪だったという。

 押収されたのは、大麻入りゼリー230個、大麻入りクッキー162個、100グラム入り乾燥大麻花穂35袋、開花中の大麻の苗54本など計481点。ゼリーはカラフルなハート型で、子どもウケする作りだった。価格にして92万バーツ(420万円相当)に上る。

 逮捕された男は、「雇われていただけ」と供述。2年ほど前から、乾燥花穂1袋1万バーツ、ゼリー1個30バーツ、クッキー1個150バーツで販売していた。今後の押収品の検査でほかの薬物や医薬品の成分が検出されれば、容疑が増えていくという。

写真:Cop’s Magazineフェイスブックより

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