在タイ日本国大使館「海外安全対策情報(令和7年度第1四半期(4-6月))」

【タイ】在タイ日本国大使館が7月23日、令和7年度第1四半期の「タイの治安及び一般犯罪等に関する情勢傾向」を発表した。※タイトル画像はnewsclip撮影のイメージ写真

海外安全対策情報(令和7年度第1四半期(4-6月))

 令和7年度第1四半期のタイの治安及び一般犯罪等に関する情勢傾向についてお知らせします。安全対策等を考える際の参考にしてください。また、当館ホームページの海外安全情報も随時掲載・更新していますので、併せて御確認ください。

【在タイ日本国大使館ホームページ】リンク

1 社会・治安情勢等

(1)タイ深南部テロ情勢

 今期、タイ深南部(ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県)では、イスラム武装勢力が関係すると思われる銃器及び爆発物を使用したテロが、月平均約15件発生しました。

 ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)については、外務省より危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が発出されています。これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、上記以外のソンクラー県の各郡については、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」の危険情報が発出されていることにご留意ください。

(2)タイ南部における爆発物事案

 本年6月、タイ南部のプーケット、クラビなどの観光地において、爆発物が発見される事案が連続して発生しました。けが人などの被害は出ていませんが、在留邦人及び渡航者の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新情報の入手に努め、以下の対応に努めてください。

○特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、不特定多数の人が集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
○地元メディアの報道のほか、「たびレジ」、海外安全ホームページ等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

(3) カンボジア国境付近における軍事衝突

 本年5月、カンボジア国境付近において、タイ軍とカンボジア軍による軍事衝突が発生しカンボジア軍側に死者が出て以降、両国国境地帯では、現在も緊張状態が続いています。
両国国境付近では、不測の事態が発生する可能性が否定できないことから、報道などから最新の治安情報の入手に努め、国境地帯へは当面の間、不用意に近づかないよう十分ご注意ください。

2 犯罪傾向等

(1)犯罪傾向

 令和7年度第1四半期中の邦人犯罪被害として、44件の届出がありました。前四半期と比較して6件の増加となっております。被害の内訳で一番多いのはスリで、二番目は詐欺盗(見せ金詐欺等)及び詐欺となっております。

(2)邦人事件簿

 令和7年度第1四半期中、入管法違反などの罪により、邦人5名がタイ警察に逮捕され、7名の邦人が退去強制となりました。

(3)その他注意事項

【特殊詐欺等に関する注意喚起】

● 近年、東南アジアを中心とする海外において、特殊詐欺事件のいわゆる「かけ子」として犯罪に加担させられた結果、現地警察に拘束される事案が多く発生しています。
● 「海外で短期間に高収入」、「簡単な翻訳作業」といった、いわゆる闇バイトの謳い文句に誘われ、「海外旅行に出かけて小遣い稼ぎができる」といった安易な気持ちで海外に渡航した結果、意図せず詐欺犯罪の加害者になってしまうケースがあります。こうしたいわゆる闇バイトに一度加担してしまうと、「やめたい」と思っても、パスポートを取り上げられて軟禁状態となり、また、自分自身や家族等の個人情報をもとに脅迫され、抜け出すことができないばかりか、組織内でのトラブルにより、暴行を受け重傷を負うなどのおそれがあります。
● 短期間で多額の報酬を得られるような仕事は、海外でも通常はないことを十分認識し、安易にこうした求人に応募することがないよう、また、意図せず犯罪の加害者になることがないよう、十分慎重に行動してください。

特殊詐欺事件に関する注意喚起(加害者にならないために)リンク

【いわゆる「お金見せて詐欺」の被害について】

● バンコク都内では、以前から、中東系や欧米系の男性(または男女)から「日本のお札を見せてほしい」などと声を掛けられ、やり取りをしている間に現金やクレジットカードを抜き取られる、いわゆる「お金見せて詐欺」被害の相談が後を絶たないことから、引き続き注意してください。

【旅券の紛失・盗難に関する注意喚起】

● 旅券の紛失・盗難に関する相談が多数寄せられております。今期中の相談件数は85件(うち盗難は21件)で、引き続き高水準で推移しております。混雑した場所ではバッグは身体の前に持ち、財布等の貴重品はズボンの後ろポケットやバッグのすぐ取り出せるところに入れないよう心掛けてください。
● 旅券は貴重品と同様に保管管理に努め、第三者に取り出されやすいリュックの外ポケットなどに無造作に入れることなく、紛失や盗難防止に努めてください。

当館ホームページ「タイで旅券を紛失(盗難被害)した場合の手続き」リンク

3 テロ・爆弾事件発生状況
令和7年度第1四半期中、邦人被害にかかる事件は報告されませんでした。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
令和7年度第1四半期中、邦人被害にかかる誘拐・脅迫事件は報告されませんでした。

5 日本企業の安全に関する諸問題
令和7年度第1四半期中、日本企業の安全に関する諸問題は報告されませんでした。

【海外安全 虎の巻2024~海外旅行のトラブル回避マニュアル】リンク

【ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル】
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【安全の手引き】(当館HP)⇒リンク

……

(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8500、696-3000
所在地:177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)

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