【タイ】商務省国内通商局(DIT)は9月24日、一部で報じられている10月1日からの消費財価格の5~10%引き上げについて、メーカーから申請はあったものの承認していないと明らかにした。タイでは価格統制法に基づき、肉類、鶏卵、粉ミルク、生乳、缶詰魚、調味料、乾物、農産物、石けん、シャンプー、洗剤など59品目が価格統制の対象となっている。
同局は主要な消費財メーカーへの聞き取りや市場調査を繰り返し実施しているが、報道されているような一斉値上げの兆候は確認されていないとしている。特に重点監視している16品目についても、価格上昇の動きは確認されておらず、それ以外の商品についても値上げの通知や情報は把握していないという。
値上げとの見方が広がった背景として、同局は2つの可能性を挙げた。1つは、「1個買うと1個無料」や「3個買うと1個無料」といった販促キャンペーンの終了によるものだ。「通常価格に戻ることで購入単価が上昇したように見えるが、商品本体の価格は変わっていない」と説明している。
もう1つは、既に認められている価格上限の範囲内で販売価格が引き上げられたケース。一例として、上限価格が60バーツの商品を50バーツで販売していた場合、52~55バーツに値上げしても承認済みの範囲内となる。同局への通知は必要だが、新たな承認は不要としている。
過度に販促を縮小すれば競合他社に顧客を奪われる可能性があるため、市場競争が価格上昇を抑制する要因になるとも指摘した。政府が実施している生活費抑制策「タイ・ヘルプ・タイ」と連携し、家計負担軽減策も近く取りまとめる予定としている。
一方、実際には食品や日用品の価格上昇が報告されている。タイのメディアが報じるところによると、今年4月以降、原材料費、エネルギー費、輸送費などの上昇を理由として断続的な値上げが行われ、9月中旬にも新たな価格改定が確認された。
インスタントコーヒー、魚の缶詰、石けん、歯磨き粉、ベビーパウダーなどは5~10%値上げ。うま味調味料は80グラム入りが1袋当たり5バーツ、250グラム入りと500グラム入りがそれぞれ10バーツ値上げされたほか、調味料も5~10バーツ引き上げられたという。
鶏肉価格も上昇しており、鶏ささみは1キログラム当たり100バーツから105バーツに、A級鶏レバーは90バーツから95バーツに、鶏ガラは23バーツから25バーツにそれぞれ上昇した。



























