【タイ・マレーシア】タイ国鉄(SRT)とマレーシア国鉄(KTMB)が、国際列車の運行拡充を目的とした「第43回SRT–KTMB合同会議」を開催、タイの首都バンコクとマレーシア北部西海岸のバターワースを結ぶ国際直通列車の再開で合意した。会議ではほか、複線化の促進、チケットシステムの統合、国際列車の検査・認証制度の統一、緊急時の共同標準作業手順(SOP)の策定、鉄道観光プロモーションおよびマーケティング活動などを進めていくことが確認されたという。
バンコク〜バターワース直通列車は2016年、SRTが利用者の減少やコスト増加を理由に運休を決定した。バターワース駅からはフェリーでペナン島に渡ることができ、バンコクからの直通列車はほぼ「ペナン行き」とみなされていた。現在、マレーシア国境のパダン・ブサール駅まで運行されている。
マレー半島の東海岸は、タイ最南端のスンガイ・コーロック駅は国内線が運行しているが、マレーシア最北端のランタウパンジャン駅は閉鎖状態にあり、両国を結ぶ鉄道橋も2005年から閉じられたまま。