【タイ】不動産投資信託(REIT)のグランデ・ロイヤルオーキッド・ホスピタリティREIT(GROREIT)の投資主は、バンコクの高級ホテル「ロイヤルオーキッド・シェラトン・リバーサイドホテル・バンコク」を、53億バーツ(250億円相当)で不動産投資会社オーキッド・ホスピタリティ(Orchid Hospitality Co., Ltd.)に売却する案を承認した。元の所有者であるロイヤルオーキッドホテル(タイランド)(ROH)が主張していた買い戻しではなく、第三者への売却を選択した。
GROREITの運用会社ワンアセットマネジメント(ONEAM)によると、オーキッド・ホスピタリティは契約締結時に手付金1億バーツを支払い、残る52億バーツを14日以内に決済する。売却額は最新の鑑定評価額52億バーツを上回る。不成立となった場合は公開入札を実施し、新たな買い手を募る。
売却代金はまず政府貯蓄銀行(GSB)からの借入金13億5000万バーツの返済に充てられ、残額は投資主に分配される。分配額は1口当たり約12バーツで、このうち約10バーツが元本返還、約2バーツが売却益となる見通し。
ホテルの所有権を巡ってはROHとの係争が続いている。GROREITは2021年に同ホテルを45億バーツで取得。契約では、ROHが2026年7月14日までに土地や建物などを、付加価値税(VAT)を除く48億7000万バーツで買い戻すことになっていたが、GROREIT側は期限までに手続きが完了しなかったとしている。
これに対してROHは買い戻し権が有効だと主張しているが、ONEAMと受託会社MFCアセットマネジメントは、買い戻し権はすでに失効したとの立場を取る。GROREITは賃貸借契約違反やホテル施設の明け渡し義務不履行を理由にROHを提訴しており、立ち退きや損害賠償も求めている。裁判所が資産凍結などの仮処分を命じない限り、ホテル売却手続きは進められる見通し。
●ロイヤルオーキッドホテル、バンコクのシェラトンホテル買い戻しを改めて表明 「契約内容が不一致」


























