【タイ】バンコクの観光拠点カオサン通り周辺で、人身取引組織がミャンマー人の子どもらに花、花輪、飲料などを路上販売させていた事件で、公務員が組織に捜査情報を漏らしていた疑いが浮上した。内務省は関与した職員の特定を進めるとともに、不正取得された身分証の有無などについて調査を拡大している。
同事件は10月13日に発覚。内務省地方自治振興局(DOPA)の摘発で、バンコク都内の住宅2カ所からミャンマー人の子ども7人(5~18)とミャンマー人女性(28)1人が保護され、男女2人が人身取引や児童への労働強制などの容疑で逮捕された。
捜査当局によると、被害者の一部はミャンマーから北部ターク県メーソート郡経由でタイに連れて来られた。容疑者らは、就労や就学の機会を与えるなどと説明していたが、実際には花、花輪、飲料などの行商をさせられ、売り上げ目標を達成できない場合は暴行を受けていたという。熱したスプーンを体に押し当てるなどの虐待も確認された。被害者の多くはタイ語を話せなかった。
その後の捜査で、容疑者らのLINEのチャット記録から、複数の公務員が組織を支援していた疑いが浮上した。内務省によると、一部職員は、カオサン通り周辺で予定される取り締まりの日程や時間を事前に伝え、被害児童を逃がす手助けをしていた疑いがある。逃亡した被害者の携帯電話の位置情報も、組織側に伝えられていた証拠が見つかったという。
ウォーラシット・リアンプラシット副内相は、「人身取引組織に協力した公務員が確認された場合は厳正に処分する」と明言。また、被害者や関係者の身分証についても、他人の権利を不正利用して取得した文書が含まれていないか調査を進めている。



























