タイ国鉄、観光・高級チャーター列車を本格展開 日本からの中古車両を本格改造

【タイ】タイ国鉄(SRT)は、収益の多角化と国内観光の活性化を目的に、観光列車や高級仕様の列車を対象としたチャーター運行を本格的に展開している。余暇、観光、仕事を一体で楽しむ現代的なライフスタイルに対応し、鉄道旅行の新たな価値を打ち出す狙い。

 SRT広報センターによると、タイの鉄道観光は近年、独自の移動体験が評価されて着実に人気を高めている。ほかの交通手段とは異なる落ち着いた雰囲気が魅力だという。エネルギー危機が続く中、鉄道は一度に多くの乗客を運べる省エネルギー型の交通手段としても注目され、1人あたりのエネルギー消費削減に寄与するとされる。こうした背景から、SRTは官民の団体に対して観光や各種行事でのチャーター列車の活用を呼びかけており、エネルギーコストの抑制に加えて輸送資源を効率的に活用できるとしている。

 中でも公報センターが積極的に宣伝しているのが観光列車「SRT Royal Blossom」で、JR北海道が運行していた寝台急行「はまなす」の14系客車を改造したもの。外装はチェリーレッドに金色の装飾を施し、内装は柔らかな照明とゆったりとしたベルベットシートで統一されているという。5両編成で4~6人用の個室を備えたグループ車両1両、観光や団体利用に対応する客車3両、飲食や休憩が可能な展望付きレジャー車両1両からなる。車いす利用者向けの設備、大型リフト、バリアフリートイレも整備されている。

 ほか、「日本の鉄道の雰囲気を残しつつタイの観光に調和させた」と評価される「キハ183」も根強い人気だという。同じくJR北海道が保有していた「オホーツク」や「大雪」などに使用された特急車両で、タイでは4両編成で運行されている。

 また、青と金を基調とした高級仕様に改造された「SRT Prestige」も投入されている。JR東日本が保有していた24系25形寝台客車が元で、木目調の内装と金色の照明が「上品で現代的な空間」を演出し、移動しながらの会議やセミナーを行える設備を備える。企業や団体の利用を想定し、従来の会合をより創造的な体験へと変える列車として位置づけられている。

 国鉄は編成単位および客車単位でのチャーター予約を受け付けており、バンコク駅(フアラムポーン)に書面で申請することができる。

写真:ทีมพีอาร์การรถไฟแห่งประเทศไทยフェイズブックより

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