【タイ】運輸省陸運局は保健省と連携し、運転免許証のオンライン更新サービスの基準を引き上げる方針を明らかにした。新制度は今年6月の開始を見込んでおり、一定の条件を満たす申請者は、陸運局の窓口に出向くことなく更新手続きを行えるようになる。
陸運局によると、2025年に施行された省令改正により、55歳以下で免許の有効期限切れが1年以内の申請者については、電子申請による更新が認められる。これにより、従来必要だった陸運局での身体機能検査が不要となり、移動の負担軽減や手続きの簡素化が図られる。
制度を円滑に運用するため、陸運局は医師団体と協議を進め、オンライン更新に必要な健康状態の確認方法を整備している。保健省がすでに運用している電子診断書の仕組みを活用し、医療機関と陸運局の間で電子データをやり取りする体制を構築する。診断書の真正性を即時に確認できるよう、両省のシステムをAPIで接続する計画。当初は保健省傘下の病院を中心に運用を始めるが、国民の多くが利用する地域の診療所についても、関係機関と連携して順次、対応を拡大する方針としている。
オンライン更新では、特に視力検査が重視される。陸運局は医師と協力し、検査基準の詳細を詰めており、申請者は医療機関で視力などの検査を受けることで、陸運局を訪れる必要がなくなる。自家用車や二輪車の免許更新者は年間250万人に上るとされ、全国で統一された基準に基づく健康確認により、利便性と安全性の両立を図る。
陸運局は、電子診断書の活用を全国の診療所へ広げることで、手続きの利便性を高めるとともに、すべての運転者が一定の身体・視力基準を満たしていることを確認し、交通安全の向上につなげたいとしている。両省は今後もデータ連携を進め、行政サービスのデジタル化を加速させる考え。
写真:タイ首相府

























