高速鉄道建設クレーン倒壊事故、タイ首相が責任追及と業者処分を指示

【タイ】アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は1月14日、東北部ナコーン・ラーチャシーマー県シーキウ郡で発生した高速鉄道建設クレーン倒壊事故を受け、事故の責任所在を明確にするよう関係機関に指示した。関係者全員を対象に調査を行い、法的・懲戒上の措置を講じる必要があるとした。

 事故は14日午前9時45分ごろ発生。高速鉄道の建設工事に使用されていた大型クレーンがタイ国鉄(SRT)の線路上に倒れ、通過中の列車を直撃した。

 アヌティン首相は、運輸省およびタイ国鉄に対し、現地での詳細な調査と初動対応の指揮を命じた。犠牲者の遺族に哀悼の意を表するとともに、負傷者の救護を最優先とし、事故原因の徹底究明を求めた。

 高速鉄道事業を請け負う施工業者については、過去にもトンネル崩落事故など類似の重大事故を起こしているにもかかわらず、政府の取引停止措置(ブラックリスト)に登録されていない点を問題視。今回の事故は単なる技術的ミスではなく、公共の安全を著しく損なう重大な事案だと強調した。

 また、政治的な影響が生じ得ることを認めつつも、事故対応はあくまで技術的・安全面に基づいて進めるべきで、政治的な道具として利用すべきではないと指摘。国内のすべての建設事業において、安全確保を最優先課題とする姿勢を改めて示した。

【更新:死傷者77~92人】タイ東北部の高速鉄道建設でクレーン倒壊、通過中の列車を直撃 3人死亡、40人以上けが
タイ中高速鉄道 トンネル工事で落盤、中国人ら3人行方不明

写真:レスキュー隊「1677(ร่วมด้วยช่วยกัน)」フェイスブックより

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