【タイ】ラマ10世(ワチラーロンコーン国王)とスティダー王妃が、中国政府の招きにより11月13日から5日間の日程で、国賓として中国を公式訪問している。現王在位中のタイ国王が中国を訪れるのは初めて。
訪問2日目の14日午前、タイ国王は北京で習近平国家主席と会談し、両国関係のさらなる発展に向けて意見を交わした。午後には李強首相とも会談。中国側はタイとの高水準の交流を継続する方針を改めて示した。
李首相は両国が「家族のように親密な関係にある」と強調し、互いの核心的利益を支持し合い、頻繁な首脳交流を維持する意思を表明。さらに「中タイ運命共同体」の構築を進め、両国民に具体的な利益をもたらすべきだと述べた。経済面では、両国経済の補完性を指摘し、貿易拡大や双方向投資の促進に加え、グリーン経済、人工知能(AI)、宇宙開発など新分野での協力を加速させる意向を示した。また、地理的な近さと文化的な親和性を背景に、文化交流や観光分野での協力を一層深める好機だと語った。
これに対しタイ国王は、長年にわたる両国の友好関係を再確認し、協力が多くの成果を上げていると評価。中国の急速な経済・社会発展を称賛し、タイとしても実務的な協力をさらに深化させ、共に前進していく意思を示した。同日夜には、人民大会堂で中国政府主催の国賓晩餐会に出席した。
タイ国王夫妻は17日夜に帰国の予定。




















