路上検問で台湾人女優恐喝か 署長らタイ警官8人を事実上停職

【タイ】台湾人の女優が、バンコク都内の路上検問で、タイの警官に現金を脅し取られたと、インターネットの交流サイト(SNS)や台湾メディアなどで訴え、タイで大きな話題となっている。

タイの公共放送タイPBSなどによると、女優とシンガポール人の友人らは1月5日未明、バンコク都内を乗用車で移動中、中国大使館前で行われていた路上検問で、タイで禁止されている電子たばこを所持していることを、警官に指摘された。警官は見逃す代わりに賄賂を渡すよう要求。2時間にわたるやり取りの末、女優側は2万7000バーツを警官に渡し、解放された。

タイ警察は当初、警官のボディカメラの映像を調べた結果、恐喝の事実はなかったとして、取り合わない姿勢だった。しかし、1月30日になり、裏事情に精通するタイ人実業家のチューウィット氏が、「乗用車に同乗していたタイ人女性が警官に金を渡した。恐喝は事実」とSNSに投稿。翌31日、タイ警察のダムロンサック長官が、路上検問を行った所轄署の署長と警官7人を事実上の停職処分にしたことを認め、事実関係を調査中とした上で、影響を受けた人々に謝罪すると述べた。

タイでは警官による重大犯罪や違法行為が頻繁に報じられ、警察への信頼は低い。最近では、来タイする中国人旅行者に対し、入国手続きで優先窓口を用意し、サイレンを鳴らしたバイクが先導する送迎サービスを、タイ警察が有料で提供していたことが明らかになり、物議を醸していた。

今回の件についても、タイのインターネット上には「タイ警察は世界最悪級」「チューウィット氏と台湾人女優を100%信じる」といった警察を批判するコメントが殺到している。

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