【タイ】タイ政府は1月28日の閣議で、6億2000万バーツを投じる大気汚染対策を承認した。中央予算から拠出する。
バンコク首都圏を中心にタイ全土で大気汚染が悪化していることから、喫緊の対策として農地の残渣焼却を6月1日から来年5月31日までの期間限定で禁止する。焼却の代わりに地中への埋設を呼びかける。残渣焼却に関してはすでに、政府は臨時措置として5月31日まで禁止している。
対策予算の多くは、森林火災の予防や消火設備の充実などに当てられるもよう。バンコク首都圏の都市鉄道(電車)や路線バスの無料化も、中央予算から1億4000万バーツが拠出されている。タイ政府は無料化の効果として、電車の利用が1日当たり40~50%増え、1日当たりの車の交通量が通常の10%分に相当する50万台減ったとアピールしている。