【タイ】タイのホテル・不動産グループ「デュシット・インターナショナル」が運営するホスピタリティ専門学校「デュシタニ・カレッジ」は、日本の宿泊業界におけるタイ国籍人材の登用促進を目的に、「一般社団法人宿泊技能試験センター」および「全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会」との間で、協力覚書を締結した。調印式は9月2日、バンコク都内の同校本部で催された。
今回の覚書には、タイ国内で実施される特定技能評価試験において、デュシタニ・カレッジが試験運営やイベント支援を行うことが盛り込まれている。宿泊技能試験センターは2025年6月にタイ初のCBT方式での試験を実施、2026年2月にはペーパー方式も予定している。
デュシット・インターナショナルは2023年9月、旗艦ホテルブランド「デュシタニ京都」を京都市内に開館。日本の宿泊業界が抱える人材不足の課題を現場で実感し、今回の取り組みに至った。覚書の締結にあたっては、京都文化交流コンベンションビューローの支援も受けている。
同校は今後、試験支援に加えてタイ国内で開催されるジョブフェア(就職イベント)やマッチングイベントの運営にも協力する。特定技能ビザの取得を目指すタイ人材の支援を通じて、日本の宿泊施設における人材確保を後押しする。