Mr. Gordon Espley-Jones (Principal, 校長)
子どもがすぐに馴染めるクラス 世界で通用する英国式カリキュラム
開校から46年、評価高い英国式カリキュラム
1966年に開校、46年の歴史を誇ります。当校が開校した当時のバンコクには、ベトナム戦争の関係で米国人が多数在住。インター校もその影響を受けて、米国式カリキュラムを採用していた学校が多かったと聞きます。
そのような状況の中で当校はあえて、世界に幅広く通用する英国式カリキュラムを採用、生徒を募ってきました。開校以来、常に小クラス制を通しているため、生徒を増やすだけの拡張路線を採ったことはありません。地道な発展は遂げておりますが、それでもインター校としては小規模で、生徒数は現在320人ほどです。
——タイのインター校では米国式のほか、オーストラリア式やシンガポール式といったカリキュラムを見かけますが?
当然のことながら、志望校によって選択肢は変わってきます。高校を卒業した後、どの国のどの大学に進むのかによってカリキュラムを選択する必要があるでしょう。そもそもカリキュラムというのは、その国を母国とする子どもたちのためにあるといえます。
——英国式について
長い歴史と経験が、世界中で高い評価を受けています。英国式カリキュラムは英国以外であっても、多くの国で大学へのパスポートの役割を果たします。当校はバンコクという地で、多国籍の子どもたちに最適な教育を施すため、英国式カリキュラムに多少の修正を加えています。
当校では、日本の高1に相当するYear 11で英ケンブリッジ大学による国際中等普通教育証明書(IGCSE)の試験を、日本の高3に相当するYear 13ではCambridge Advanced Certificate in Educationの試験を、それぞれ受けるようになっています。
タイは歴史的に英国との関係が深く、英連邦加盟国のマレーシアやシンガポールと接していることなどから、英国人が多く暮らします。タイの子どもたちもインター校に進む際、英国式カリキュラムを選ぶ傾向があるようです。
——対象年齢は?
幼稚園年少としてのKG 1の3歳から、高3としてのYear 13の18歳までです。小1に相当するYear 1は、日本では幼稚園年長の6歳です。来年には2歳からの受け入れが始まります。
転校というのはたいてい、保護者の仕事を理由としたものです。多くは学期の途中となりますが、当校への入学に時期的な制限はありません。新学期の開始は8月末。例えば泰日協会学校(バンコク日本人学校)からの転校は3—4月が多く、インター校では2学期の終盤という時期です。
子どもがすぐに打ち解ける小クラス制
——御校の生徒について
英国籍の生徒のほか、欧米からアジアまで様々な国籍の生徒が学んでいます。日本人生徒は全22人、そのうち日本語を母国語としている生徒は16人です。日本の大学に進む卒業生もいれば、英国の大学を選ぶ卒業生もいます。
Year 11を対象としたIGCSEの試験は、当校に限らずタイ国内の他の英国系インター校の生徒も受験します。科目ごとに最優秀の成績を収めた生徒の名前が公表されますが、当校の生徒は常にいくつかの科目でランクインします。
——クラスの規模は?
小クラス制で、15人から20人を基準、最大25人としています。家庭的な雰囲気を最も大切にした、編入間もない生徒でも授業に参加しやすいクラスです。
生徒の英語力が一般クラスで授業を受けるレベルに満たない場合は、英語の集中講座を受けることになります。英語の集中学習が長引いたとしても、科目によってはほかより先に一般クラスに編入、という処置が可能です。
——ラムカムヘン通りという場所は?
バンコクですので、渋滞はどこに行ってもあります。ラムカムヘン通りも確かに混みますが、学校自体は多少奥まった住宅街に建ち、教育には理想的なロケーションです。
日本人生徒の場合、スクムビット界隈からの通学を多く見かけます。通勤・帰宅ラッシュと方向が逆ですので、時間はさほどかからないようです。
——そのほかアピールすべき点は?
活字によるアピールは限界があるでしょう。来校されて良さを実感していただくしかありません。当校はインター校ですので、おそらくは日本人学校以上に自立心を求めているでしょう。しかしそれは、各々の生徒が尊重される環境であるという意味です。他の生徒の陰に隠れて存在感がない、という生徒は当校にはいません。
勉強以外、スポーツでも生徒たちは伸び伸びとしています。最近は男女ともバスケットボールが強く、バンコク都内のインター校同士の大会で大規模な学校を相手に優勝しました。子どもたちが楽しく勉強できる環境、それは見に来ていただくしかありません。
——今後について
小クラス制の維持は当校の教育理念ですので、変わることはありません。しかし同時に、施設拡充も続けています。近い将来、生徒数を450人程度にまで引き上げたいと思っています。
——ありがとうございました
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