【タイ】タイ運輸省地方国道局(DRR)が、タイ湾沿岸の交通インフラ整備と持続可能な観光促進を目的とした「タイランド・リビエラ」構想の一区間である、中部ペッチャブリー県内の延伸37キロメートルの整備に着工した。2027年の完工を予定している。
タイランド・リビエラ構想は、タイ政府が2018年3月に閣議で承認。バンコク東郊サムット・プラーカーン県から、マレーシア国境に接する深南部ナラーティワート県まで、タイ湾沿岸を縦断する全長およそ1000キロの観光・交通回廊で、世界観光機関(UNWTO)が支援を表明している。全線の完工・開通時期は明示されていない。
今回の整備は、ペッチャブリー県内の国道4号線(ペッチャカセーム通り)などの幹線道路に沿って、景観道路や支線ルートを新設・接続する形で進められる。交通混雑の緩和、地域経済の活性化、持続可能な観光振興が期待されている。総事業費は7億1430万バーツ(33億円相当)で、アスファルト舗装と鉄筋コンクリートによる2車線道路の整備に加え、新設の橋梁3基、排水設備、安全対策の強化が含まれる。
写真:タイ政府広報局