【タイ進出日系企業紹介】ITP ASIA CO., LTD. (第1回)1916年創業、京都で生まれた情報ソリューション企業

紙媒体から始まった多角形情報サービス会社

 ITP ASIA(旧石田大成社タイランド)は、親会社である株式会社ITP(旧・石田大成社)が展開するITPグループの東南アジアにおける重要戦略的拠点として1999年、バンコクに設立された。ITPの前身である石田大成社は1916年、京都に印刷会社として誕生している。

 ITPグループは、商品情報やPRにおいて創業当時の唯一のアプトプット方法だった紙媒体の印刷に始まり、現在のデジタル社会における各種メディア運用に至るまで、幅広い事業を手掛けている。世界各地かつ全ての時代において、テレビ、ラジオ、映像、Web、SNSなど、最先端の媒体への情報の作成と配信を続けてきた。単なる情報発信にとどまらず、顧客が伝えたいとする商品やサービスの価値、そして顧客そのものを理解し、情報をどのようにして消費者や企業に伝えるかを考え抜き、コンテンツを制作して各媒体に配信。その配信状況を分析して商品販売へのさらなる道筋を作り続ける、という戦略だ。

 進化は常に求められる。消費者や企業の特性に応じて最適な商品やサービスを提供すべくシステム開発を継続、消費者とクライアントをつなぐためのモバイルアプリケーションの開発なども行なっている。最近は事業の多角化に挑戦し、ITPグループのこれまでの経験を活かして物流、保険、不動産開発、ドローンなど、さまざまな事業の社内ベンチャーを立ち上げ。より多くの情報、知識、経験を身につけることにより、顧客に対して最善のソリューションを提供できるよう、研究開発を行なっている。

業界をリードするタイ現法

 タイ現法のITP ASIAは社員数75名、平均年齢33歳。管理職を含め若い世代が多く活躍する。2022年現在、タイ国内に3拠点とグループ会社2社、ミャンマーとフィリピンに関係会社それぞれ1社を展開。タイ進出以来、東南アジアおよびメコン河流域において2,000社以上の顧客とビジネスパートナーシップを結んでいる。

 基幹事業の一つである翻訳は、タイ語に関して2億ワード近い翻訳データベースを保持し、タイ国内の翻訳会社でもトップクラスの実績を誇る。印刷事業では、タイ国内大手「サイバープリントグループ」と共に新会社を設立。同社が保有する最先端の印刷技術を自社サービスとして抱え、冊子、パッケージ、ステッカーなどと事業を拡張してきた。

 IT、Web、モバイルアプリ開発においても、自社の開発者を育成することによって、時代に即応する注目を浴びるような技術を取り込んでいる。最近は特に、社内でAI(人工知能)翻訳テクノロジーの研究開発を手掛けて高い実績を残した。2020年には世界で初めてという、自動車業界に特化した英語・タイ語間のAI翻訳サービスの現地開発を実現。2022年は、タイの交通情報機関である「タイ・インテリジェント交通情報センター財団(iTIC)」と、AI翻訳技術を利用した交通情報配信の共同開発・運用を開始した。

 マーケティング事業でも注目を集めている。クライアント30社以上のSNSの運営・管理・販売支援・代理店業務などを行なっており、クライアントにおける社内の一部門としての立場で活動。オンラインのみならずイベントといったオフラインのマーケティング活動の企画・実施・分析・販売などでも支援を続けている。

住所:589/160, Bangna-Trad Road, Central City Bangna Tower 1, Room OI-30C2B 30th Floor, Bangna, Bangkok 10260
電話:0-2745-6050~4 0-2745-6055 Eメール:yoshikazu.k@itp.co.th (担当:小山)
ウェブサイト:https://www.itp.co.th

 

 

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