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	<title>戸島大佐の「在留邦人の危機管理」 &#8211; newsclip.be</title>
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	<description>&#34;タイ ニュース&#34;”タイランド ニュース”&#34;バンコク ニュース&#34; 日本語総合情報サイト＠タイランド</description>
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	<title>戸島大佐の「在留邦人の危機管理」 &#8211; newsclip.be</title>
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	<item>
		<title>【再録】戸島大佐の「在留邦人の危機管理」FILE No. 16：番外編 被害者の霊か？ それとも己の弱さか？⑤</title>
		<link>https://newsclip.be/culture/29808</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Masayuki Saito]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 11 Nov 2025 17:01:16 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[カルチャー]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[戸島大佐の「在留邦人の危機管理」]]></category>
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					<description><![CDATA[被害者の霊か？　それとも己の弱さか？　鑑識任務36年の中で起きた不可思議現象-5 ――　刑場跡で起きたいろいろな騒ぎ　―― 　日本での話となる。不思議なことは昔から身の回りで起こっていた。祖母方は「妙慶寺」という浄土真宗 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: justify;"><strong>被害者の霊か？　それとも己の弱さか？　鑑識任務36年の中で起きた不可思議現象-5</strong></p>
<p style="text-align: justify;"><strong>――　刑場跡で起きたいろいろな騒ぎ　――</strong></p>
<p style="text-align: justify;">　日本での話となる。不思議なことは昔から身の回りで起こっていた。祖母方は「妙慶寺」という浄土真宗の寺院を家系としている。物心のついたころから寺の庭で遊び、戦後の貧しい時代のぜいたく品だった甘いものをねだり、葬式にもよく接していた。大人になって遺体に関わる仕事に就いたことに、何かしらの因縁を感じる。</p>
<p style="text-align: justify;">　東京都内に「鈴ヶ森刑場」という刑場跡がある。旧国道（旧東海道）から大井競馬場に向かう道路の交差点に残り、最近はすっかり整備されたが30年も40年も前は木々が高く茂って見通しが悪く、高速道路を下りてくる車が頻繁に事故を起こしていた。死亡者の多くが車の衝突によって首に損傷を負っていた。</p>
<p style="text-align: justify;">　そもそもこの一帯は幽霊が出るといううわさが絶えず、刑場跡の前に建てられた派出所でも、「川の方に手招きする誰かがいる」と言い出すなど、精神的に参ってしまう警官が続出した。羽田空港に接する地区で、夜空を舞う航空機のランプが目の前を通り過ぎる。正常な判断が困難になった警官が火の玉と見間違えて発砲したという騒ぎも起きた。結局、その派出所は撤去されてしまった。</p>
<p style="text-align: justify;">　刑場跡の少し北側に「浜川荘」という警察の家族寮があった。自身のみならず先輩諸氏や同僚を含め、ここでも怖い体験をした警察関係者が多い。家族寮の場所は、処刑される者が家族との別れを惜しんだとされる旧国道の「泪橋」、現在の浜川橋の近くだ。寮一帯では座って泣いている幽霊らしき姿や誰かが走る足音などといった奇妙な話が後を絶たず、自分も早々に引っ越してしまった。今では寮も閉じて建物自体が解体された。</p>
<p style="text-align: justify;">　警察関係者にとどまらず、一般市民も恐怖探検をしている。そもそも鈴ヶ森刑場前、平和島競艇場前の旧国道と鈴ヶ森の首都高出口との交差点の一帯は、交通事故が多発することで知られる。先輩の話だが、この旧国道を渡った辺りにとある会社が存在し、同社オーナーが昭和の終わりごろ、「夜中になるとお化けが車にまとわりついてくる、夜中に会社を訪ねてくる」と繰り返し、情緒不安定な言動が見られたという。</p>
<p style="text-align: justify;">　その社長が、時代が平成に変わったその年、神奈川県川崎市高津区の竹やぶに2億3000万円を入れたボストンバッグを投げ捨てた。いわゆる「竹藪騒動」を引き起こした本人だった。捨てた後に所有者として名乗り出たのだが、一連の言動と大金を捨てた動機を結びつけるのに、調書を取った当時の（神奈川県警の）担当官は苦労されたであろう。</p>
<p style="text-align: justify;">　自ら目撃したわけではないが、タイで印象に残っている話のひとつが、2004年に起きたインド洋大津波の被災地での出来事だ。何千人という被害者が出た南部パンガー県のカオラックで、津波発生当初から3カ月もの間、身元調査として来る日も来る日も遺体に接していた。</p>
<p style="text-align: justify;">　バンコクから身の回り品をほとんど持たずに駆け付けたため、着替える下着さえない。夜になるとひと気のない海岸に行って下着を洗っていた部下の女性警官が、「幽霊がいる」と泣きながら帰ってきたことがあった。以前にも話したことだが、自分もこの被災地では夜になるとひんぱんに、遺体安置所となっている寺院の火葬場辺りから運河を伝って海の方に飛んでいく火の玉を見た。</p>
<p style="text-align: justify;">　死者には誠意を持って接しなければならないが、同情のしすぎは禁物だ。目にしなくて済むものまで目にすることになる。</p>
<p style="text-align: justify;"><strong>戸島国雄</strong><br />
日本の元警視庁刑事部鑑識捜査官、元似顔絵捜査官、タイではタイ警察から警察大佐の階級を与えられる。これまでに4冊、日タイの事件・捜査に関する本を執筆、テレビ出演も多数。現在、日本に帰国中。</p>
<p style="text-align: justify;">再録：過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしました（完）。<a href="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/02/police-20250203-101.jpg"><img fetchpriority="high" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-18763" src="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/02/police-20250203-101.jpg" alt="" width="800" height="533" srcset="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/02/police-20250203-101.jpg 800w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/02/police-20250203-101-300x200.jpg 300w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/02/police-20250203-101-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" /></a></p>
<p style="text-align: justify;">
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【再録】戸島大佐の「在留邦人の危機管理」FILE No. 15：番外編 被害者の霊か？ それとも己の弱さか？④</title>
		<link>https://newsclip.be/culture/28879</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Masayuki Saito]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 10 Oct 2025 17:01:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[カルチャー]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[戸島大佐の「在留邦人の危機管理」]]></category>
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					<description><![CDATA[被害者の霊か？　それとも己の弱さか？　鑑識任務36年の中で起きた不可思議現象-4 ――　バンコクで見損ねた幽霊　―― 　魂の存在を強烈に感じたことがある。日本での知り合いの女性の死だ。警視庁での宿直の夜、都内の病院から電 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: justify;">被害者の霊か？　それとも己の弱さか？　鑑識任務36年の中で起きた不可思議現象-4</p>
<p style="text-align: justify;">――　バンコクで見損ねた幽霊　――</p>
<p style="text-align: justify;">　魂の存在を強烈に感じたことがある。日本での知り合いの女性の死だ。警視庁での宿直の夜、都内の病院から電話があり、見舞いに来てほしいと告げられた。彼女はこちらが警視庁にいると知る由もなく、こちらも彼女が入院中とは知らなかった。電話口の看護師も「伝言を頼まれただけ」と言っていた。</p>
<p style="text-align: justify;">　不思議な気持ちで病院に行くと、彼女はすでに意識がなかった。病室には夫と娘がいて、夫が用事で席を外すと、娘が急に倒れて痙攣（けいれん）し始めた。失禁した娘をソファに寝かせると、気絶したまま何やら話し出す。よく聞くと、<br />
「見舞いに来てくれてありがとう」<br />
「これまでお世話になりました」<br />
と言っている。声は母親のものだった。ベッドを見ると母親は眠ったまま。どちらが話しているのか分からず、2人の顔を見比べながら鳥肌が立った。</p>
<p style="text-align: justify;">　10分ほどそんな状態が続いただろうか。夫が戻り、ソファに倒れていた娘を抱きかかえる。ほどなくして娘は意識を取り戻したが、失神したことも、何を話したかも覚えていなかった。知り合いの彼女はその後、亡くなった。日本に住んでいたころは毎年欠かさず墓参りに行っていた。彼女の魂が娘の体を使って気持ちを伝えに来た、と考えればよい。それを憑依だの生霊だのと騒ぐから胡散臭くなる。</p>
<p style="text-align: justify;">　火災で大勢の死者を出したホテルニュージャパンで、現場警備を任されていた学生たちがどうにも頼りなかった。<br />
「『水をくれ』という声や『ひいひい』という泣き声が聞こえても、ただの幽霊だから気にするな」<br />
と励ましたところ、何人かが本気にして逃げ出してしまった。それを週刊誌が、「刑事が話す心霊現象」と煽り、心霊スポット化させてしまった。騒ぎを起こした張本人として上司に怒られ、始末書まで取られた。（魂ではなく）幽霊と言ってしまったのが失敗だった。</p>
<p style="text-align: justify;">　ここタイでは、「幽霊かどうか見極めてくれ」という依頼があった。在留邦人が多く住むバンコク・アソーク界隈で、<br />
「自室に夜な夜な幽霊が出る」<br />
と憔悴する単身駐在員がいた。深夜2時ごろになると、ベッドの足元に背を向けてしゃがみ込むOL風の若い女性が現れ、書類を破りながら泣いているという。<br />
「一晩泊まってほしい」<br />
と頼まれ部屋に上がった。室内には日本の実家から送られた川崎大師のお札が何枚も貼ってある。タイの幽霊に効くのかどうか。</p>
<p style="text-align: justify;">　しばらくは真面目に座っていたが、手持ち無沙汰で部屋にあったウイスキーを丸ごと1本空けてしまい、酔ってそのまま熟睡。目を覚ますとすっかり朝になっていた。もちろん、幽霊が出たかどうかは分からない。耐えきれなくなった本人はしばらくして退職し、日本に戻った。</p>
<p style="text-align: justify;">　後日、妻子持ちで幸せなはずの日本人がそこで飛び降りた。「日本人がアソークで飛び降り自殺」と聞き、件のコンドミニアムだと直感した。</p>
<p style="text-align: justify;"><strong>戸島国雄</strong><br />
日本の元警視庁刑事部鑑識捜査官、元似顔絵捜査官、タイではタイ警察から警察大佐の階級を与えられる。これまでに4冊、日タイの事件・捜査に関する本を執筆、テレビ出演も多数。現在、日本に帰国中。</p>
<p style="text-align: justify;">再録：過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしています。</p>
<p><a href="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101.jpg"><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16062" src="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101.jpg" alt="" width="800" height="533" srcset="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101.jpg 800w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101-300x200.jpg 300w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" /></a></p>
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			</item>
		<item>
		<title>【再録】戸島大佐の「在留邦人の危機管理」FILE No. 14：番外編 被害者の霊か？ それとも己の弱さか？③</title>
		<link>https://newsclip.be/culture/27187</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Masayuki Saito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 06 Sep 2025 05:03:32 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[カルチャー]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[戸島大佐の「在留邦人の危機管理」]]></category>
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					<description><![CDATA[被害者の霊か？　それとも己の弱さか？　鑑識任務36年の中で起きた不可思議現象-3 ――　存在は信じる、仕事とは割り切る　―― 　世の中に数多ある職業の中で、鑑識は最も死体（遺体）に触れる職業の一つではないだろうか。明けて [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: justify;">被害者の霊か？　それとも己の弱さか？　鑑識任務36年の中で起きた不可思議現象-3</p>
<p style="text-align: justify;">――　存在は信じる、仕事とは割り切る　――</p>
<p style="text-align: justify;">　世の中に数多ある職業の中で、鑑識は最も死体（遺体）に触れる職業の一つではないだろうか。明けても暮れても死んだ人間ばかりに接する。寺院の僧侶の方がよっぽど触れないであろう。新米のころ、死体に湧く蛆（うじ）の取り扱いに苦労した。腐乱死体は蛆の大きさで経過時間が推定できる。初めて蛆をものさしで測ったとき、伸び縮みされて手に負えず、先輩から早くしろと怒鳴られた。ポットのお湯を垂らすとすっと伸びることを教わった。</p>
<p style="text-align: justify;">　死体は現場から警察の安置所に移される。気を利かせて安置所を掃除すると、なぜか必ず新たな死体が運び込まれる。掃除をするたびに先輩から「掃除するな」と怒られるという話は以前にもした（FILE No. 12）。だから安置所は常に清潔に保たれてはおらず、ネコやネズミが忍び込んでくることも珍しくない。夜など誰も近寄りたがらず、見回りに行かない輩もいる。夜に押されていなかった見回りのハンコが、朝になると押されており、ズルしているのがバレている。警視庁の場合、身元不明の死体は東京都監察医務院に回す。同院には年間1000体近くの死体が身元不明で運び込まれるという。</p>
<p style="text-align: justify;">　東京都内には死体が「必ず」上がる、という場所がある。例えば、とある線路の踏切だ。造りが変わっていたり、何か特徴があったりということはない。ほかの踏切と異なる点は見当たらないのだが、多くの人が飛び込むため、「飛び込み事故」という通報を聞いただけで足が勝手に向く。そのぐらい、そこの踏切では頻発していた。車輪に巻き込まれて1キロにも飛び散る体の部位を探しながら、「ここで死んでいった人々の念が取り憑いてしまっているのだろうか」と考えさせられた。</p>
<p style="text-align: justify;">　事故が必ず起きる交差点もある。どうみても普通の交差点だ。飛び降り自殺が繰り返されるアパートやマンションもある。エレベーターに乗る必要のない、部外者でも階段で上まで登れる4、5階ほどの普通の建物。首吊りも、公園に植えられた普通の木で起きることが多い。しかし何の変哲もない木に限って、首吊りが何回も繰り返される。僧侶に祓（はら）いや供養をしてもらうことも多いが、それでも事件や事故は繰り返される。</p>
<p style="text-align: justify;">　捜査の最中に生暖かい空気を感じることがあることも以前に話した（FILE No. 13）。そんなときは「つばを吐け」と言う先輩もいた。それがどのような意味を持つのか分からないが、何かを感じることは必ずある。</p>
<p style="text-align: justify;">　霊は存在する。だから誰もが恐れる。しかし幽霊といった狭義のそれではなく、魂という意味での霊だ。そして霊に敬意を払うが、仕事に徹して同情はしない。同情する弱い心が自らに幽霊を見せることになるからだ。</p>
<p style="text-align: justify;"><strong>戸島国雄</strong><br />
日本の元警視庁刑事部鑑識捜査官、元似顔絵捜査官、タイではタイ警察から警察大佐の階級を与えられる。これまでに4冊、日タイの事件・捜査に関する本を執筆、テレビ出演も多数。現在、日本に帰国中。</p>
<p style="text-align: justify;">再録：過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしています。</p>
<p><a href="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/02/police-20250203-101.jpg"><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-18763" src="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/02/police-20250203-101.jpg" alt="" width="800" height="533" srcset="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/02/police-20250203-101.jpg 800w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/02/police-20250203-101-300x200.jpg 300w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/02/police-20250203-101-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" /></a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【再録】戸島大佐の「在留邦人の危機管理」FILE No. 13：番外編 被害者の霊か？ それとも己の弱さか？②</title>
		<link>https://newsclip.be/culture/25655</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Masayuki Saito]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 05 Aug 2025 05:09:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[カルチャー]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[戸島大佐の「在留邦人の危機管理」]]></category>
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					<description><![CDATA[被害者の霊か？　それとも己の弱さか？　鑑識任務36年の中で起きた不可思議現象-2 ――　手元には常に線香、粗末にできない霊の存在　―― 　死体（遺体）と正面から接すれば、何を訴えようとしているのかが分かる。自殺と思わしき [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: justify;">被害者の霊か？　それとも己の弱さか？　鑑識任務36年の中で起きた不可思議現象-2</p>
<p style="text-align: justify;">――　手元には常に線香、粗末にできない霊の存在　――</p>
<p style="text-align: justify;">　死体（遺体）と正面から接すれば、何を訴えようとしているのかが分かる。自殺と思わしき死体を解剖に回す。詳しく調べていくうちに他殺が疑われる。そんな死体は、解剖前には苦しそうな表情をしていたのが、終わる頃にはすっかり穏やかになる。そんな被害者に手を合わせて解剖を終え、他殺として捜査を開始する。そんなことが幾度となくあった。</p>
<p style="text-align: justify;">　若い頃、刑事になる前の2年間、牢番を経験した。夜の留置所では眠っている被疑者の寝言を全て記録、取り調べで供述していない内容があるか否かを確認する。中には、夢の中に殺めてしまった相手が出てくるのであろうか、大きな声で一晩中「ごめんなさい」と繰り返す被疑者もいる。それはあくまでも夢であって、霊ではないだろう。しかし手をかけてしまった被疑者にとっては、夜な夜な夢に現れる幽霊なのだ。</p>
<p style="text-align: justify;">　タイでも不思議な現象を何度となく体験した。例えば2004年、インド洋大津波で何千人という被害者が出た、南部パンガー県のカオラックだ。津波発生当初から3カ月もの間、身元調査として来る日も来る日も遺体に接していた。夜になるとよく、遺体安置所となっている寺院の火葬場辺りから運河を伝って海の方に飛んでいく火の玉を見た。小さな子どもが頼りなげに乗る自転車のライトのようなフラフラとした飛び方で、一緒に任務に携わっていた何人もの警官が一緒に見ている。</p>
<p style="text-align: justify;">　霊が出るときは「冷やりとする」とよく言われるが、これまでの体験ではむしろ逆だ。髪を乾かすドライヤーを吹き付けられるような生暖かさを感じる。そんなときは見えない相手に、手を合わせるようにしている。</p>
<p style="text-align: justify;">　また、霊が存在するとすれば、それは電気系統に影響を与えるようだ。治安関連や危機管理を主題とした講演会の依頼があり、可能な限り受けている。以前はよく殺人に絡む話をしたものだが、そんなときに限ってマイクの音が途切れ、空調が止まり、会場の電気が消える、というトラブルに見舞われた。繰り返し起きるため、最近はその手の話を口にするのを控え、講演会用に揃えていた関連資料も燃やして処分した。</p>
<p style="text-align: justify;">　信号もあって標識もあって見通しも良いのに、いつも事故が起きる場所がある。事件が起きた心理的瑕疵（かし）物件にはやはり、後の入居者が居付かない。事故が事故を呼び、霊が霊を呼ぶ。霊といってもそれは、エンタメまがいのそれではなく人の魂であり、粗末にすることはできない。我々鑑識捜査官は常に、手元に線香を用意している。</p>
<p style="text-align: justify;"><strong>戸島国雄</strong><br />
日本の元警視庁刑事部鑑識捜査官、元似顔絵捜査官、タイではタイ警察から警察大佐の階級を与えられる。これまでに4冊、日タイの事件・捜査に関する本を執筆、テレビ出演も多数。現在、日本に帰国中。</p>
<p style="text-align: justify;">再録：過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしています。</p>
<p style="text-align: justify;"><a href="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16062" src="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101.jpg" alt="" width="800" height="533" srcset="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101.jpg 800w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101-300x200.jpg 300w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101-768x512.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 800px) 100vw, 800px" /></a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【再録】戸島大佐の「在留邦人の危機管理」FILE No. 12：番外編 被害者の霊か？ それとも己の弱さか？①</title>
		<link>https://newsclip.be/column/24588</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Masayuki Saito]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Jul 2025 17:00:28 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[戸島大佐の「在留邦人の危機管理」]]></category>
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					<description><![CDATA[被害者の霊か？　それとも己の弱さか？　鑑識任務36年の中で起きた不可思議現象-1 ――　勤務中に清めの酒を飲めるのは鑑識のみ　―― 　事件現場というのは警察が到着するまで厳密な立入禁止が求められる。そして警察の中でも、鑑 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: justify;">被害者の霊か？　それとも己の弱さか？　鑑識任務36年の中で起きた不可思議現象-1</p>
<p style="text-align: justify;">――　勤務中に清めの酒を飲めるのは鑑識のみ　――</p>
<p style="text-align: justify;">　事件現場というのは警察が到着するまで厳密な立入禁止が求められる。そして警察の中でも、鑑識が最も早く現場に赴き、まずはそのままの状態を写真に収める。どんなに階級が高い責任者であっても、鑑識より先に現場に立ち入ることはできない。すなわち、現場が殺人などで凄惨だったとしたら、誰よりも先に目の当たりにするのが鑑識捜査官たちだ。</p>
<p style="text-align: justify;">　警視庁の鑑識刑事として36年間、毎日といっても大げさではないほど、数多くの自殺、他殺、死亡事故、変死の現場に立ち会った。経験豊富なベテラン鑑識であっても気が滅入る現場というのは普通にあり、息絶えて横たわる死体（遺体）に同情の念を寄せたくなることも少なくない。</p>
<p style="text-align: justify;">　心の隅で何かをひきずっていると、それは不可思議な現象としてまとわりついてくることになる。死んだはずの被害者が、ベランダもない事務所の窓の外に立っている（ように見える）。連日の現場検証で疲れていた部下が仕事机に顔を伏せていると思ったら、急に叫び出した。先ほどの殺人現場の被害者が、机の下にうずくまって彼を見上げていたと取り乱す。いわゆる幽霊だ。</p>
<p style="text-align: justify;">　現場の凄惨さもさることながら、幽霊を見るというような精神の不安定から心身ともに滅入り、鬱（うつ）になって退職していく仲間もいた。そのため鑑識では清めや祓（はら）いが欠かせない。勤務中に清めの日本酒を飲むのは警察組織の中でも鑑識のみだ。清めの酒なのでビールや焼酎ではない。そして年に1回は正装し、祈祷として日野市の高幡不動尊を訪れる。</p>
<p style="text-align: justify;">　数多くある不可思議な現象の中でも、「写真の暗室作業」と「安置所の掃除」に関わる事例は、ほとんど既成事実と化していた。それは誰もが体験していた。</p>
<p style="text-align: justify;">　現場検証の写真は撮った者が責任を持ってフイルム現像と紙焼きを行う。露光、現像、停止、定着などの一連の作業で被害者の姿が紙にだんだんと浮かび上がってくると、肩越しに一緒になってのぞき込む誰かの気配を感じることが多々あった。「横にいるのは、ここに写っている被害者か？　写り具合が気になるのか？」とおののく。はっきり言ってしまえば、現場検証より暗室作業の方がよっぽど怖い。「暗室作業を手伝ってください」と泣きついてきた後輩がいたほどだった。</p>
<p style="text-align: justify;">　幽霊と呼ぶべき何かを見るといっても、テレビのワイドショーに出てきて視聴者を怖がらすような、血まみれの姿ではない。無表情という印象はあるもののいたって普通の格好だ。人によって見え方が異なるとすればそれはまさしく、その人の気持ち（思い込み）が反映された姿であろう。</p>
<p style="text-align: justify;">　また、安置所の掃除をすると、その日は必ず死体（遺体）が運び込まれた。死体というのは、解剖のために病院に運びこまれたり、警察が引き取ったりたりと、状況に応じて搬送先が異なる。人が死ぬ事件や事故は毎日起きているものの、だからといって警察の安置所が毎日使用されるということではない。安置所の掃除など、鑑識がしなければ誰もやらない。若いころ気を利かせて掃除などしていたら、先輩からよく「掃除なんてするな」と怒られた。そしてその日は必ず、新たな被害者が運び込まれてきたのだ。</p>
<p style="text-align: justify;"><strong>戸島国雄</strong><br />
日本の元警視庁刑事部鑑識捜査官、元似顔絵捜査官、タイではタイ警察から警察大佐の階級を与えられる。これまでに4冊、日タイの事件・捜査に関する本を執筆、テレビ出演も多数。現在、日本に帰国中。</p>
<p style="text-align: justify;">再録：過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしています。</p>
<p><a href="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241103-001.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-15391" src="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241103-001.jpg" alt="" width="533" height="800" srcset="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241103-001.jpg 533w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241103-001-200x300.jpg 200w" sizes="auto, (max-width: 533px) 100vw, 533px" /></a></p>
<p style="text-align: justify;">
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【再録】戸島大佐の「在留邦人の危機管理」FILE No. 11：薬物の主な種類と症状②</title>
		<link>https://newsclip.be/column/23116</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Masayuki Saito]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 02 Jun 2025 17:00:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[戸島大佐の「在留邦人の危機管理」]]></category>
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					<description><![CDATA[―― 　ほかにもあるいろいろな薬物　―― 　ヤーバー以外にもタイで乱用される薬物はいろいろある。大麻もそのひとつだ。乾燥させた葉だったり樹脂だったりと状態によって呼称が変わるが、マリファナ、ガンジャ、ハッシッシュ（ハシシ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: justify;">―― 　ほかにもあるいろいろな薬物　――</p>
<p style="text-align: justify;">　ヤーバー以外にもタイで乱用される薬物はいろいろある。大麻もそのひとつだ。乾燥させた葉だったり樹脂だったりと状態によって呼称が変わるが、マリファナ、ガンジャ、ハッシッシュ（ハシシ）などいずれも大麻のことだ（タイ保健省が2022年6月9日、一部を除く大麻を麻薬処罰法に定められた「第5種麻薬」から除外する告示を発表、大麻の栽培および利用が合法となっている）。</p>
<p style="text-align: justify;">1）大麻</p>
<p>　大麻は臭いを発するのですぐに分かる。室内での吸引はドアや窓から臭いが漏れるので、濡れたタオルなどをドアの隙間に挟み込んで、空気の流れを止める。しかし体に臭いが染み付くので、常習者は不快になるほどのオーデコロンなどの香水を髪や衣服に付けてごまかそうとする。結果的に、そのような不快な臭い消しで大麻常習を知られてしまうことになる。</p>
<p style="text-align: justify;">　大麻を吸うと、陽気になってよく喋る。芸能人に常習者が多いのは、周囲の人間が「話が楽しい」と評価してくれる、という期待によるものだ。警察がマークするほどにテレビでの話が楽しくなった者はたいてい、大麻に手を出している。常習すると五感が過敏になって思考的に混乱、強迫観念に襲われたり、その反動で攻撃的になったりする。肉体的にも障害が発生、女性だと不妊や流産を引き起こすという。</p>
<p style="text-align: justify;">2）LSD</p>
<p style="text-align: justify;">　合成大麻で、錠剤、カプセル、ゼラチンなど複数の形状がある。わずかな量でも幻覚、幻聴が激しく、効果は8～12時間も持続する。</p>
<p style="text-align: justify;">　日本ではオウム真理教での使用が有名だ。警察が捜査の過程で、何人もの信者が部屋の中で腕をパタパタさせている光景にでくわしたことがあった。LSDによる、鳥や蝶になって空を飛んでいる幻覚だったという。乱用の成れの果ては精神分裂などだ。</p>
<p style="text-align: justify;">3）アヘン</p>
<p style="text-align: justify;">　タイ北部の山奥に行くと、現在でもアヘンを良く見かける。横たわって長い吸引器で吸う。芥子（ケシ）からアヘンを採取、アヘンからモルヒネを抽出、モルヒネを生成するとヘロインになる。</p>
<p style="text-align: justify;">　アヘンの効用は「陶酔感」だといわれる。その快感が癖になって吸引を繰り返すのだが、2～3時間で効力が消えて筋肉が痛み出すので、それを和らげるためにも繰り返しの吸引が必要なのだという。寝ながら吸っているのもそのためだ。</p>
<p style="text-align: justify;">　タイ北部からミャンマー、ラオスにかけての山岳地帯ではその昔、麻薬王のクンサーが君臨してゴールデントライアングル（黄金の三角地帯）を造り上げた。タイ国内では芥子の赤い花が咲く時期になると、国軍がヘリコプターで一帯を捜索する。これまでの徹底的な取り締まりで芥子畑は一掃されたが、国境の向こう側にはまだ残っているようだ。</p>
<p style="text-align: justify;">　アヘン吸引はもちろん違法だが、前述のようにタイ北部の山奥では当地の少数民族を中心に、モルヒネの元であることから「医者いらず」と呼ばれ、昔ながらの吸引が続いている。乱用ではないことから、タイの治安当局もある程度は黙認しているようだ。</p>
<p style="text-align: justify;">4）コカイン</p>
<p style="text-align: justify;">　南米原産のコカの葉が原料で、U字の器具を使った鼻による吸引が良く知られているが、粘膜に擦り込めば鼻以外でも効力があるという。</p>
<p>　コカインを吸うと気分が高揚し、疲労を感じない。吸い続けるとやがて精神が障害をきたす。皮膚の中をアリやウジみたいな虫が這い回っている幻覚に囚われ、ひたすらかきむしることになるという。</p>
<p style="text-align: justify;">5）合成ドラッグやシンナー</p>
<p style="text-align: justify;">　合成ドラッグは化学薬品の合成からなる薬物で、たいていは疲労感を払拭して開放感を得ることができる。タイや日本に限らず、世界各国で急速な乱用が問題となっている。</p>
<p style="text-align: justify;">　これまで薬物に関しての話が続いたが、実は薬物以上に危険なのが、昔ながらの「シンナー乱用」、いわゆる「あんぱん」だ。酒に酔ったような気分を味わえる。</p>
<p style="text-align: justify;">　日本では現在、シンナーを気軽に購入できなくなっているが、タイではまだまだ普通に売られている。乱用を続けると無気力になり、幻覚や妄想などの精神異常をきたす。シンナーが恐ろしいのはそれだけにとどまらず、呼吸器系を中心に内蔵を破壊し、脳さえも萎縮させることだ。そして乱用を止めても回復することはない。</p>
<p style="text-align: justify;">　シンナー中毒者を解剖すると、肝臓がメロンパンのように固まっているのを見ることができる。また火葬では骨までボロボロに燃え尽きてしまう。</p>
<p style="text-align: justify;">　タイでは薬物の誘惑が絶えない。薬物に関わらないでいること、それはそれぞれの意志の強さにある。</p>
<p style="text-align: justify;"><strong>戸島国雄</strong><br />
日本の元警視庁刑事部鑑識捜査官、元似顔絵捜査官、タイではタイ警察から警察大佐の階級を与えられる。これまでに4冊、日タイの事件・捜査に関する本を執筆、テレビ出演も多数。現在、日本に帰国中。</p>
<p style="text-align: justify;">再録：過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしています。</p>
<p><a href="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/01/police-20250104-001.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-17754" src="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/01/police-20250104-001.jpg" alt="" width="533" height="800" srcset="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/01/police-20250104-001.jpg 533w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2025/01/police-20250104-001-200x300.jpg 200w" sizes="auto, (max-width: 533px) 100vw, 533px" /></a></p>
<p style="text-align: justify;">
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【再録】戸島大佐の「在留邦人の危機管理」FILE No. 10：薬物の主な種類と症状①</title>
		<link>https://newsclip.be/column/22163</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Masayuki Saito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 04 May 2025 17:00:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[戸島大佐の「在留邦人の危機管理」]]></category>
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					<description><![CDATA[―― 　タイで最も使用量が多いヤーバー　―― 　数ある薬物の中で、タイで最も使用量が多いのがヤーバー。以前はヤーマーと呼ばれていたが、20年以上前にヤーバーと名を変えた。ヤーは「薬」、マーは「馬」の意味。バーはいわゆる「 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: justify;"><strong>―― 　タイで最も使用量が多いヤーバー　――</strong></p>
<p style="text-align: justify;">　数ある薬物の中で、タイで最も使用量が多いのがヤーバー。以前はヤーマーと呼ばれていたが、20年以上前にヤーバーと名を変えた。ヤーは「薬」、マーは「馬」の意味。バーはいわゆる「バカ」の意味で、「バカ薬」と訳す日本語を見かけることがあるが、もっとていねいに訳せば「凶薬」となろう。昔も今も、長距離トラックドライバーの眠気覚ましとしての薬、というイメージが強い。</p>
<p style="text-align: justify;">　ヤーバーはアンフェタミン系覚醒剤の一種で、「アンフェタミン硫酸塩」「メタンフェタミン」「メタンフェタミン塩酸塩」が配合されている。長距離トラックドライバーほか、タクシードライバー、夜の仕事の女性、ナイトライフを楽しむ若者による乱用が多く見られる。前回の「FILE No. 9：日本人による薬物犯罪」と重複する部分があるが、日本人はたいてい夜の女性から渡されることが多い。「疲労回復のサプリ」程度で受け取って摂取、そのうち止められなくなるというパターンだ。ほか、歓楽街で欲しそうな顔をしていれば、売人が目ざとく見つけてさり気なく話しかけてくる。</p>
<p style="text-align: justify;">　錠剤はバンコク辺りでも数百バーツで入手できる。地方に行けばもっと安いだろう。アイスのような結晶・粉末状態のものもある。そもそもアイス（タイ語でヤー・アイス）もヤーバーの一種。いずれも日本語でシャブと総称できる。原料は麻黄という植物から抽出される成分。製造工程で強い臭いを発するため個人で作ることは困難であり、地域住民を取り込んだ組織での密造となる。</p>
<p style="text-align: justify;">　「疲労回復」「疲れ知らず」のための薬だけあって、服用すると元気が出る。しかし効力が切れると脱力感、疲労感、倦怠感に襲われる。中毒になると精神的に落ち着かなくなり、「誰かに命を狙われている」という強迫観念にとらわれる。そのような言動を繰り返すことによって尻尾を出し、常習者であることを知られてしまう。</p>
<p style="text-align: justify;">　薬物に関してはタイでも罰則が厳しく、警察の取り締まりも決して疎かではないが、とにかく人数が多いので全てを厳しく処するのが困難。初犯などは罰金刑で済ませることもある。しかし一度薬に手を出すと決して止めることはできず、必ず再犯となる。在留邦人は自ら薬に手を出さずとも、そのような薬物常習者と接する機会が少なくない。</p>
<p style="text-align: justify;">*　独り言が多い<br />
*　言動が落ち着かない<br />
*　目やにが多い、目が潤んでいる</p>
<p style="text-align: justify;">といった人物には近づかないことが大事だ。相手は常に、「周囲の全ての人間が敵」という恐怖の世界の中で生き、凶器さえ持ち歩いている危険がある。</p>
<p style="text-align: justify;"><strong>戸島国雄</strong><br />
日本の元警視庁刑事部鑑識捜査官、元似顔絵捜査官、タイではタイ警察から警察大佐の階級を与えられる。これまでに4冊、日タイの事件・捜査に関する本を執筆、テレビ出演も多数。現在、日本に帰国中。</p>
<p style="text-align: justify;">再録：過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしています。</p>
<p style="text-align: justify;"><a href="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/12/police-20241223-001.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-17236" src="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/12/police-20241223-001.jpg" alt="" width="533" height="800" srcset="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/12/police-20241223-001.jpg 533w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/12/police-20241223-001-200x300.jpg 200w" sizes="auto, (max-width: 533px) 100vw, 533px" /></a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【再録】戸島大佐の「在留邦人の危機管理」FILE No. 9：日本人による薬物犯罪</title>
		<link>https://newsclip.be/column/21106</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Masayuki Saito]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 06 Apr 2025 17:01:39 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[戸島大佐の「在留邦人の危機管理」]]></category>
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					<description><![CDATA[―― 　必ず繰り返す薬物乱用　夜の街での薬物所持容疑　―― 　同連載でこれまでに何度か、多くの犯罪は「癖（へき）」であって処罰を受けても懲りずに「何度も繰り返す」、という話をしてきた。薬物乱用も同様に癖であり、まさに中毒 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: justify;"><strong>―― 　必ず繰り返す薬物乱用　夜の街での薬物所持容疑　――</strong></p>
<p style="text-align: justify;">　同連載でこれまでに何度か、多くの犯罪は「癖（へき）」であって処罰を受けても懲りずに「何度も繰り返す」、という話をしてきた。薬物乱用も同様に癖であり、まさに中毒に陥る。1回手を出して味を占めると、強い意志を持ってしても止められないという現実がある。日本でもタイでも、薬物関連の犯罪で名の挙がった人物の情報は抹消されることなく保管され続け、「再犯」に備えられる。</p>
<p style="text-align: justify;">　そもそも、強い意志があれば最初から手を出さないだろう。しかしタイを訪れる同胞の中には、開放的な生活で日本にいる以上に脇が甘くなり、知らず知らずのうちに犯罪に巻き込まれる、といった者がしばしば見受けられる。</p>
<p style="text-align: justify;">　タイの薬物事情の詳細はここでは割愛するとして、日本人が薬物を求めやすい場所はやはり歓楽街、夜の街だろう。駐在員が接待の名目で利用するカラオケ屋も、店によっては薬物犯罪の温床とみなされる。</p>
<p style="text-align: justify;">　薬物は最初、タイ人同士でも「麻薬」としてのやり取りをしない。例えばカラオケ嬢同士であっても、「疲労回復」程度の説明で売買を始める。カラオケ嬢はやがて自らの摂取にとどまらず、自分のお客にも「疲れが取れるから」と売りつけるようになる。乱交パーティーなどでは最初から、「最大限に楽しみましょう」と配られるときもある。薬物密売は「講」、いわゆるねずみ講であり、売れば売るだけ儲かる仕組みになっている。</p>
<p style="text-align: justify;">　わざわざ高いカラオケ代を払わずとも、夜遊びを目的とした旅行者の滞在が多いホテルに行けば、簡単に入手できる。バンコク都内スクムビット通りのナナ界隈などは、ロビーに入っただけで大麻の臭いを感じるホテルがある。そんなロビーのソファに座っていれば、やがて誘いの声を掛けられる。複数ではなく1人で座っていることがポイントだが、ほかの用事で座っていても声は掛からない。売人は「こいつは薬を探している」という顔を見分けられるようだ。</p>
<p style="text-align: justify;">　ほか、安宿街で知られるカオサン通りの裏手辺りの広場でも、座っていれば声を掛けられる。売人はやはり最初から麻薬を出してくることはない。ビールなどをおごって親密な関係を作ってから、さりげなく薬の話を切り出す。</p>
<p style="text-align: justify;">　そのような路上でのやり取りはたいてい、警察に通報される。売人が自ら警察に垂れ込むのだ。薬を売った金のほか、警察からの情報提供としての報奨金も得ようという魂胆。買った方は、3秒以内に走って逃げるぐらいの素早さがないと、いとも簡単に捕まってしまう。</p>
<p style="text-align: justify;">　薬物に手を出す者はたいてい、人間的に弱い。人付き合いが下手、相談相手がいないなど、気の小さい人に多いのではないだろうか。「興味本位」で始めたと強がった主張をしてみてもやはり、犯罪に手を染めないという意思を持てない弱さがある。一方の取り締まる側の我々は、中毒者の成れの果てを嫌というほど見せつけられ、その怖さを知っている。</p>
<p style="text-align: justify;">　ただ、先のように「疲れが取れる」という言葉を真に受け、知らないうちに薬を飲まされていたというケースもある。「彼女の自分に対する気遣い」などと勘違いしていると、まんまと嵌（は）まる。彼女といっても交際相手ではない。ビジネスライクなカラオケ嬢だ。そして気が付いたときにはすでに、止められなくなっている。</p>
<p style="text-align: justify;">　以前、摂取ではなく「所持」で捕まるケースがあった。日本人旅行者が歓楽街であるラチャダーピセーク界隈の店で女性を連れ出し、ホテルまでの移動でタクシーに乗ったら警察による検問を通り掛かり、所持品検査を受けることに。そうしたら胸のポケットから薬が出てきた、という騒ぎだった。</p>
<p style="text-align: justify;">　当の日本人は最初から最後まで否定。同乗していた女性が知らないうちに姿を消したことを考えると、どうもその女性が自ら所持していた薬を処分するため、客である日本人の胸のポケットに滑り込ませたようだった。このようなとき、ポケットの中に薬が入っていたという事実は覆すことはできず、何かしらの刑は言い渡されることになる。ただ薬物に関しての前科がなく、自らの意志ではないという誠実な主張が認められれば、執行猶予という恩恵を受けられることが多い。</p>
<p style="text-align: justify;">　タイでの生活を続けていく中で、夜の店を避け続けるのは難しいかも知れない。ただ最低限の危機管理として、店の良し悪しぐらいは見極めたい。まず、店先では陽気な呼び込み、中に入ってもやけにフレンドリーな対応、という店は注意したい。だからといって葬式のような陰気な店にも入りたくないだろうが、開放的ですぐに馴染んでしまうような店は身構えた方が良い。</p>
<p style="text-align: justify;">　夜の店に行かずとも、街を歩いているだけでも麻薬中毒者と普通にすれ違う。日本人が多く集まる都心部のショッピング街でも、客待ちしているタクシードライバーの目つきがおかしいときがよくある。たいていは瞳孔が開いている。充血していたり目やにが多かったりしているときもある。少しでも不安を覚えたら速やかにその場から離れることが大切だ。</p>
<p style="text-align: justify;"><strong>戸島国雄</strong><br />
日本の元警視庁刑事部鑑識捜査官、元似顔絵捜査官、タイではタイ警察から警察大佐の階級を与えられる。これまでに4冊、日タイの事件・捜査に関する本を執筆、テレビ出演も多数。現在、日本に帰国中。</p>
<p style="text-align: justify;">再録：過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしています。</p>
<p><a href="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241125-001-1.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16194" src="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241125-001-1.jpg" alt="" width="533" height="800" srcset="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241125-001-1.jpg 533w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241125-001-1-200x300.jpg 200w" sizes="auto, (max-width: 533px) 100vw, 533px" /></a></p>
<p style="text-align: justify;">
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【再録】戸島大佐の「在留邦人の危機管理」FILE No. 8：通報先、相談先を考える</title>
		<link>https://newsclip.be/column/19905</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Masayuki Saito]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 03 Mar 2025 02:00:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[戸島大佐の「在留邦人の危機管理」]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://newsclip.be/?p=19905</guid>

					<description><![CDATA[―― 　日本の警察組織には見られない外国人対応「観光警察」　―― 　同連載でこれまで、在タイ日本人の間で発生するさまざまな問題を取り上げてきた。その中で、「被害に遭ったと気付いたら、まずは『在タイ日本国大使館領事部邦人援 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: justify;"><strong>―― 　日本の警察組織には見られない外国人対応「観光警察」　――</strong></p>
<p style="text-align: justify;">　同連載でこれまで、在タイ日本人の間で発生するさまざまな問題を取り上げてきた。その中で、「被害に遭ったと気付いたら、まずは『在タイ日本国大使館領事部邦人援護班』に相談」と述べているが、このような説明を「大使館が警察のような働きをする」と誤解する日本人がいる。</p>
<p style="text-align: justify;">　「街中でタイ人に絡まれたので邦人援護班に電話したのに対応してくれなかった」という苦情のコメントがあったようだが、大使館には当然、警察権はない。110番ではないのだから当たり前。タイにいるのだから当然、事件や事故に巻き込まれた際の通報は地元警察となる。</p>
<p style="text-align: justify;">　被害内容によって通報先を判断しなければならない。事件、事故、犯罪、盗難に巻き込まれた際の通報は全て地元警察。死亡、負傷、行方不明などで日本との連絡を必要とする案件は、邦人援護班への相談となる。日本人同士の問題も相談先は同班だが、実際の被害を証明してもらうためには、地元警察に赴かなければならない。</p>
<p style="text-align: justify;">　「地元警察は取り合ってくれない」という心配は確かにある。多忙の中、全ての案件に対応できないのは何もタイ警察だけではない。邦人援護班に相談すべき揉め事を地元警察に持ち込んだりしたらそれこそ、「日本人同士で解決しろ」となる。</p>
<p style="text-align: justify;">　そのようなときは、観光警察（ツーリストポリス）への通報が効率的だ。タイ語や英語が苦手でも、最初に一言、「Japanese」と告げれば、日本語可能な担当官につないでくれる。観光警察ではなく所轄が処理すべき案件のときは、その要領を説明してくれたり連絡を代行してくれたりする。</p>
<p style="text-align: justify;">　観光警察は、「外国人を守るための組織の編成」という日本の警察にはない発想の元に誕生。その取り組みは各国から評価を受けている。スワンナプーム空港ターミナル内に本部が置かれ、各国の言葉を話す警官が常に待機している。日本の成田空港や羽田空港にも警察が常駐、外国人利用客にも対応しているが、タイの観光警察のような組織に至っていないのが実情だ。</p>
<p style="text-align: justify;">　海外生活はそもそも自己責任。地元警察や邦人援護班の世話にならずに快適な生活を営めるか否かは、自己管理と危機管理次第だ。</p>
<p style="text-align: justify;"><strong>戸島国雄</strong><br />
日本の元警視庁刑事部鑑識捜査官、元似顔絵捜査官、タイではタイ警察から警察大佐の階級を与えられる。これまでに4冊、日タイの事件・捜査に関する本を執筆、テレビ出演も多数。現在、日本に帰国中。</p>
<p style="text-align: justify;">再録：過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしています。</p>
<p><a href="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16062" src="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101.jpg" alt="" width="800" height="533" srcset="https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101.jpg 800w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101-300x200.jpg 300w, https://newsclip.be/wp-content/uploads/2024/11/police-20241121-101-768x512.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 800px) 100vw, 800px" /></a></p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【再録】戸島大佐の「在留邦人の危機管理」FILE No. 7：下半身に性格なし、性欲あるのみ</title>
		<link>https://newsclip.be/column/18761</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Masayuki Saito]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 03 Feb 2025 03:40:21 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[戸島大佐の「在留邦人の危機管理」]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://newsclip.be/?p=18761</guid>

					<description><![CDATA[―― 　痴漢とスリは、目付きや行動パターンが酷似　―― 　痴漢は、日本では朝方の出勤ラッシュで多く発生する。出勤はたいてい、狙う相手が1人で電車に乗り込むからだ。夕方以降は、職場の同僚などと複数で行動することが多く、痴漢 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: justify;"><strong>―― 　痴漢とスリは、目付きや行動パターンが酷似　――</strong></p>
<p style="text-align: justify;">　痴漢は、日本では朝方の出勤ラッシュで多く発生する。出勤はたいてい、狙う相手が1人で電車に乗り込むからだ。夕方以降は、職場の同僚などと複数で行動することが多く、痴漢はやりづらくなる。犯人は満員電車を待ち、最後にすっと乗る。これはスリも同様。潜むのは逃げやすい場所、圧倒的にドア付近だ。</p>
<p style="text-align: justify;">　日本では最近、痴漢の冤罪（えんざい）が取り沙汰されている。満員電車の中で、自分の手が相手の体に触れただけ、という主張だ。捕まっても、「物的証拠を出せ」と食って掛かる。犯行の事実はともかく、線路に飛び降りてでも走って逃げろ、という風潮にさえなってきた。一方で、女性が痴漢被害をでっちあげる「親父狩り」という問題は、一時期よりは聞かなくなっている。</p>
<p style="text-align: justify;">　警察が痴漢を現行犯で取り押さえることはまれで、ほとんどは通報によって動く。すなわち、証拠うんぬんと警察に食って掛かるのはお門違い、痴漢は親告罪であってその証拠は「被害者の訴え」だからだ。被害者の衣服に残った加害者の手の脂、加害者の手に残った被害者の衣服の繊維など要請があれば調べるが、もともと出にくいものであり、出なかったからといって無罪が実証されるわけではない。また、触った部位がどこであっても罪は変わらない。「手のひらではなく手の甲が触れた」という主張も通らない。</p>
<p style="text-align: justify;">　タイにも痴漢はある。高架鉄道（BTS）、地下鉄（MRT）、路線バスなどで被害が出ているが、日本のように下着に手を突っ込むといった悪質なものは少ないと思われる。</p>
<p style="text-align: justify;">　痴漢は「好み」の相手を狙う。車内では相手の横に立つ。並んで立つのではなく、横に立って相手の方に向く。例えば右側に立って右手を伸ばせば相手の腰の前側、左手を伸ばせば相手の腰の後ろ側を触ることになる。最初は触れる程度で「当たりを付け」、大丈夫と判断したら「まさぐる」。車内で女性と隣り合わせになった場合、誰からでも手の位置が見えるよう吊り革や手すりをつかむのが良いが、満員の車内ではそれもできないことがある。その場合は女性を背にするなど自らの体の向きを変えるといった工夫が必要だ。</p>
<p style="text-align: justify;">　スリと痴漢は、目付きや行動パターンが酷似している。捜査三課にスリ専門班があり、同班の刑事は「モサ係」と呼ばれる。モサは隠語でスリのこと。そのモサ係は、「スリと見込んで追っていた相手が痴漢だった」ということがよくあるという。</p>
<p style="text-align: justify;">　痴漢にかかわらず、強姦、幼児へのいたずら、盗撮といった性犯罪は、人格とは無縁といえる。人間全て、下半身に人格はない。あるのは性欲のみだ。日本では最近、裁判官、警察官、教師など社会的に責任ある職業に携わる者の犯罪を、メディアがこぞって取り上げ、攻撃的でさえある。仕事のストレスが性犯罪を引き起こすといった見方をしがちだが、一般人による犯罪の方がはるかに多い。</p>
<p style="text-align: justify;">　性犯罪者は逮捕されて刑に服しても、出所すればまた繰り返すのが常だ。そして犯行手口には必ず、犯人の癖が出る。犯人が10人いれば手口は10種あるといっていい。日本でも外国でも同様だ。</p>
<p style="text-align: justify;">　どの国の警察も、そのような手口を常に記録、コンピュータにかけて分析し、色分けしておく。どこかで事件が発生した場合、例えば黄色に色付けした手口が増えれば、その手口に絞って過去の事件を洗い出し、容疑者を特定していく。したがって、ある事件が発生して容疑者が挙がらず、その後も同様の手口の事件が発生していないとなった場合、容疑者は一時滞在の外国人だったという可能性が出てくる。</p>
<p style="text-align: justify;">　ほか、民家侵入による強姦は、干してある洗濯物の種類によって、押し入るか否かが判断される。女性の1人暮らしで洗濯物も本人の衣類しか干していない、という部屋が狙われやすい。窓のカーテンを閉めずに室内をウロウロする姿が見えてしまう部屋も同様。少なくとも洗濯物は、実家の父親のズボンでも何でもぶら下げるなど、防犯意識が必要だ。</p>
<p style="text-align: justify;"><strong>戸島国雄</strong><br />
日本の元警視庁刑事部鑑識捜査官、元似顔絵捜査官、タイではタイ警察から警察大佐の階級を与えられる。これまでに4冊、日タイの事件・捜査に関する本を執筆、テレビ出演も多数。現在、日本に帰国中。</p>
<p style="text-align: justify;">再録：過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしています。</p>
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